IntelはかつてARMベースのXScaleでハンドヘルド/スマートフォン市場を席巻した。Hewlett-PachardのiPAQ、PalmのTreo、Blackberry端末など、米国での人気機種に軒並みされた採用された。ところが2006年にハンドヘルド向けのXScaleを開発していたコミュニケーション&アプリケーションプロセッサ部門をMarvellに売却した。
なぜIntelは、確固たる地位を築いていたXScaleを手放したのか?
主力であるIntelアーキテクチャベースの高性能/低消費電力プロセッサにフォーカスするためだった。それから2年近い空白期間を経て、同社はモバイルインターネットデバイス(MID)という新カテゴリを開拓しながら、さらにハンドヘルド/スマートフォン市場にも再参入することになりそうだ。もちろん武器はx86プロセッサを中核としたIAアーキテクチャである。
IDF Fall 2007 2日目はウルトラモビリティ・グループとモビリティ・グループが基調講演を行った。シニアバイスプレジデント兼ウルトラモビリティ・グループのGMであるAnand Chandrasekher氏は、2008年前半に登場予定のMIDおよびウルトラモバイルPC(UMPC)向けプラットフォーム「Menlow」の狙いを説明すると共に、さらに次の世代のウルトラモバイル・プラットフォームとなる「Moorestown」にも触れた。