第2部(Faith秋葉原本店)はオーバークロックを中心とした内容で開催された。「世界最速を叩き出せ!!」と題されたデモでは、2台のPCが用意され、ともに仕様はCore 2 Quad Q6600、EPPメモリが2GB、VGAがGeForce 8800 UltraのSLI構成。ただし1台には通常版のGeForce 8800 Ultra、もう1台はXFX製のオーバークロック版GeForce 8800 Ultraが搭載されていた。
まず、XFX製GeForce 8800 Ultraを搭載したPCにて、NVIDIAスタッフによるCore 2 Quad Q6600のオーバークロック実験が行われ、FSB:1333MHz、3GHz動作が成功した。このPCで行った3DMark06ベンチマークのスコアは15716 3DMarks。一方、通常版GeForce 8800 Ultraと、通常クロック動作のCore 2 Quad Q6600搭載PCでは、12801 3DMarksとなった。CPU & GPUのオーバークロックで3000近くスコアが伸びた計算になる。15716をマーク後はFSBを1400MHzに引き上げ3.15GHzを目指したがあえなく起動失敗した。
3.15GHzでのベンチマークを目指す挑戦は、ツートップ店員の市川氏に引き継がれた。市川氏は昨年の秋葉原で行われたイベントにて、機材持ち込みで飛び入り参加し、当時で16114 3DMarksを記録したオーバークロックの達人だ。
冷却用エアダスターを片手に登場した市川氏は、3.15GHzを無事起動させ、3DMark06を実行させるところまでは成功。しかし、3DMark06のいくつかあるテストのうち、最後の最後であえなくエラーストップしてしまった。結局イベントタイトルである「世界最速」は果たせなかったが、市川氏はあきらめず、今より涼しくなる11月に再度チャレンジすることを誓ってイベントは終了した。
なお、SLIを紹介するプレゼンテーションでは興味深いデータが紹介された。1年前にその当時のゲームをプレイするためにGeForce 7600 GSを買ったユーザーが、今年ロストプラネットを同じ構成でプレイしたところ20FPSしか出ない。こんなシチュエーションを例に挙げ、グラフィックスカードのアップグレードでロストプラネットを30FPSで楽しむ方法を2つ紹介した。
1つの解決策はGeForce 8600 GTS(約25000円)を購入し載せ替える方法、もう1つはSLI対応マザーボードを利用していた場合の解決策で、GeForce 7600 GS(約11,000円)を追加しSLIで動かす方法。どちらも約30FPSでプレイできるという。当初はシングルカードで利用する予定であっても、SLI対応マザーボードを選んでおけば、後々のアップグレード価格を抑えられるというわけだ。