ワコムから登場した「Bamboo」は、同社のタブレットの新ブランドだ。今回は、コンシューマ向けのブランドとして展開されるBambooブランドから、より手軽に使える「Bamboo Fun」を試用してみた。
手軽に使えるペンタブレット
タブレットは、ペンを使ってPCを操作するためのインタフェースだ。これまでマウスで操作していたカーソルを、ペンを動かしてタブレットに触れるだけで操作できる。画像を扱うような人が主に使っていたタブレットだが、特にWindows Vistaの登場でタブレットが身近になってきている。
Vistaでは、Home Premium以上のエディションでタブレット機能を標準搭載。タブレットの各種設定のほか、手書き認識や手書きを活用した操作に対応しているからだ。これまではWindows XP Tablet PC Editionのように、特別なOSが必要だったが、コンシューマPCに多く搭載されているVista Home Premiumであれば、より手軽にタブレットを利用できるようになった。
こうした中登場したBamboo Funは、PCをより便利に楽しく、しかも手軽に使える機能が満載だ。
Bamboo Funを使うためには、まずドライバをインストールする。Vistaの場合、ドライバをインストールしなくても、USBケーブルを接続しただけでカーソルが反応し、マウス代わりとして利用できるが、ドライバをインストールしないとタブレットとして認識されないので、きちんとドライバはインストールしておこう。
Bamboo Funは電磁誘導方式を採用、ペンをタブレットに近づけるとマウスカーソルが反応する。ドライバインストール後は、タブレットの右上にペンを移動すると、カーソルも画面の右上に移動するといった形で、タブレットの読み取り範囲とWindowsの画面が一致する絶対座標の「ペンモード」と、通常のマウスのように動かせる「マウスモード」の2種類から選べる。
ペンモードの場合、タブレットを使い慣れていないと最初はどこにマウスカーソルが動くか分からず、この感覚は多少つかみづらいかもしれない。とはいえ、慣れると実際の画面に触れてカーソルを操作するように直感的に操作できるのがいい。
タブレット本体には、読み取り部に加えて上部に円形のタッチホイールと4つのボタンを配置。デフォルトでは、タッチホイールに指かペンで触れて回転させるとアプリケーションによってスクロールか拡大縮小として機能する。タッチホイールの上下にはスクロールボタンもある。4つのボタンはそれぞれ、Webブラウザの戻る・進む、アプリケーション起動が割り当てられているが、Bamboo Funの設定画面から設定を変更できる。
付属のペンは一方がペン先、反対側が消しゴムになっている。ペン先の人さし指があたる部分には2つのボタンがあり、あらかじめ右クリック・スクロールが割り当てられているが、これも設定変更できるので、使いやすい設定を選ぶといいだろう。
このようにBamboo Funはカスタマイズ性に優れている。タブレットは紙にペンで書くように直感的に操作できるところがメリットなので、自分の使いやすい設定を見つけるのが重要だろう。