Habuは、外観やユーティリティだけではなく、実はマウスの基本的な仕様も異なっている。一般にレーザーマウスはセンサーの寿命や待機電力などの配慮から、マウスが長時間動かないとレーザーセンサーと検出回路を待機させる。しかし、Habuはマウスが静止状態になっても、レーザーセンサーを待機モードにせず、常に位置検出を続けている。ゲーム中に物陰に隠れて待機し、敵をじっと待つ。敵が来た時にはすぐ動きたい。こんな時、センサーが待機中だと動作が一瞬遅れてしまうのだ。これを避けるためにレーザーセンサーは常に稼動し続ける。

ここまで読んでいただければ、ゲーマーにとってマウスがいかに重要か、どんな機能を求められているかがお分かりいただけたと思う。そしてHabuが単なる「光っておしゃれ」なマウスではないことも。すべてはゲーマーのために、である。スポーツカーをチューンするがごとく、こだわりの調整機能を身につけたスポーツマウス。それが「Microsoft Habu Laser Game Mouse」なのだ。

Habu裏面。中央右側にある四角いボタンはパネル取り外し。下部左側にある丸いボタンはプロファイル変更だ。パッケージ同梱の白いシールは「ソウル」と呼ばれるパーツで、マウスの裏面に貼って滑りやすくする。実は、これだけでも肩こり改善に貢献する

さらに、ゲーム用マウスHabuの機能はゲーマー以外も恩恵を受けられるだろう。X軸、Y軸が独立して感度を調整できる機能はCGイラストレーターにとって役立つはずだ。マウスで円を描いたつもりでも極端に歪んでしまう場合は、マウスカーソルの感度を補正すればいい。5つのプロファイルを切り替える機能は設計事務、研究者などの専門職にオススメしたい。オフィス系ソフトとCADやドローツールの感度を変更することで、スピーディな操作と緻密な操作を両立できる。

今まで漫然と「マウスが使いにくい」、「マウス操作のせいで右肩ばかり凝る」などと感じる人にはHabuのカスタマイズ機能を試してほしい。カスタマイズ機能が豊富なゲーマー用という売り出しだが、マウス操作にこだわるユーザーすべてにお勧めしたい。