7 マッシュアップサンプル
WebサービスAPIを公開するにあたって、「みんなのアプリケーション一覧 - @nifty WebService」でサンプルが公開されている。これはサービス公開前に準備されたマッシュアップアプリケーションだ。自分で作成したWebサービスは同一覧へ投稿できるようにもなっている。公開されたAPIを使ってどういったことが実現できるのか、わかいりやすい例なのでここで紹介しておく。
TimeLineは携帯向けの投稿機能は用意されていないが、「TimeLine Mobile」では携帯向けの投稿機能が用意されている。
図7.1 TimeLine Mobile |
時間と出来事というTimeLineは、思い返してみるとTwitterときわめて相性がいい。ということでTwitterで書き込んだ出来事がそのままTimeLineに表示される「Twitter 2 TimeLine」だ。
この手のWebサービスで面倒なのはメッセージを入力するという作業そのものだったりするわけだが、ブックマークレットで簡単に追加するためのツールが「TimeLineブックマークレット」。
アバウトミーはプロフィールサービスなわけだが、相性診断の基礎データとして使うにはぴったりだ。そうやって作成されたサービスが「アバウトミー相性診断」。
Web 2.0時代のデベロッパーは手がはやい。これは使えるとおもったらサクッとマッシュアップして新しいWebサービスやアプリケーションを開発して活用する世代だ。新しいサービスが発表されるとともにWebサービスAPIも公開することは、こうした2.0時代のデベロッパの協力も得やすいという点で、利用促進に効果があるといえるだろう。
8 WebサービスAPIの公開 - 同社にとってPR的な位置づけ
Webのホットトピックはマッシュアップだが、このマッシュアップはなかなか商業的にまわすには難しいところがある。同社では今回提供をはじめたWebサービスAPIを、ビジネス的な位置づけというよりも、PR的な位置づけとしているようだ。メッセージ色が強いとみていいだろう。
しかしながら、何らかのビジネスモデルがないところでサービスを継続するというのは現実問題として難しいものがある。今後どういった方向性を打ち出していくかは協力者も含めて今後の検討課題というところだ。
@niftyウェブサービスをデベロッパやパートナーにとって魅力的なサイトに仕上げていくことで、ユーザ参加型コミュニティサイトの拡充を計り、価値のある広告モデルを実現するというのが現実的な路線だろう。今後の展開が楽しみなサイトでありサービスだ。