ブロガー白石によるインタビュー
今回インタビューに答えてくださったのは、バズマーケティング 代表取締役副社長である東明宏氏だ。インタビューにおける筆者の立場は一応「ブロガー代表」……とは言うものの、筆者は
- 更新頻度は週一回程度
- コメントやトラックバックもあまりつけない
という、今のところブロガーとしてはだいぶ情けないレベルであることを白状しておく。以後頑張ります。
筆者: コラブロは、ブログマーケティングを検討する企業にとっては大きなメリットのあるサービスだと思います。では、ブロガーにとってのメリットをお聞かせ下さい。
東氏: このサービスを始める前にリサーチした結果を踏まえますと、ブロガーがブログを書き続ける動機は大きく分けて二つあるのではないかと思っています。
一つは「日記」として利用し、自分を振り返るために利用するというものです。コラブロを利用すると、過去自分が書いた記事に対する、視覚的にも非常にわかりやすい解析結果を得ることができるので、そうした「振り返り」においても非常に興味深い参考資料になると言えます。現時点では恐らく、過去の記事をすべて洗い出して趣向を解析するというサービスは他にないのではないかと思います。
もう一つは、一般の読者に向かって情報を発信し、フィードバックを得ることができるという、「他者との接点」というブログの側面です。一口に「他者」と言っても様々ですが、そこに「企業」との接点という面があっても良いのではないか、と。コラブロでは、企業からスカウトメールで提示された案件を受けるか否かは全てブロガー自身が決められます。案件を受けることでブログの「ネタ」にもなりますし、その「ネタ」が自分の好きなもの、嗜好に合ったものであれば、なおさら記事にし易い。それに、自分の記事を企業がしっかり読み、その上で自分宛に「スカウト」の声がかかるというのは、ブロガーにとっても悪い気はしないのではないでしょうか。
もちろん「他者」の大多数を占めるのは、他のブロガーや読者といった一般の方です。そうした方々への接点や、前述の「振り返り」においても、今後更なる強化を行っていきたいと考えています。
筆者: スカウトメールについて具体的にお聞かせ願えますか。
東氏: 企業からブロガーに対して行われる、様々な案件の提示を「スカウトメール」と呼んでいます。コラブロに参加している全ブロガーを対象とした案件もありますし、「これぞ」と企業側が見定めたブロガーに対するスカウトもあります。「スカウト」という言葉の響きがいいのか、スカウトを受けたブロガーさんからは「嬉しい」という声をよくいただいています。
筆者: 企業のスカウトメールを承認し、案件を達成したら報酬がもらえるとのことですが、具体的にはどういったものが報酬として支払われるのでしょうか。
東氏: もちろん、「ブログパーツに広告を出してくれれば100円」と言ったように金銭を報酬とすることもできます。また、案件の中にはイベントへの招待などといったものもあり、案件自体がブロガーにとって直接の利益になる場合もあります。
ただ気をつけなければならないのは、金銭を対価として企業側がブロガーに直接記事を依頼するなどといった案件についてです。こうした案件は、それを受けて書いた記事の中立性を保つのは難しいでしょうし、下手をすると「あのブロガーは広告目的の記事を書く」といった悪評が立ち、ブロガーにとってダメージとなる可能性もあります。コラブロは、企業とブロガーがよい関係を築くことを一番の目的としたサービスで、今後もそれが揺らぐことはないので、そうした状況が発生しないよう細心の注意を払っていきます。
筆者: コラブロには「オネダリ」というサービスもありますが、これについて詳しく教えてください。
東氏: 「オネダリ」は、その名の通り登録したブロガーが企業に対して商品の提供を要求する仕組みです。コラブロに参加したブロガーが、オネダリしたいものについての投票を行い、投票数が100を上回った時点で我々から企業に対してオネダリのメールを送ります。オネダリの結果、ブロガーたちに対してどういう見返りが生じるかは、企業側の対応次第ということですね。
筆者: 私は自分でも、ブロガーとしては初級レベルであまり影響力も持っておらず、企業から見たブログの広告価値は低いように思います。こうしたブロガーにとっての、コラブロのメリットは?