実際に料理もつくりました
そして休日。再びDS片手に酒屋に向かい、お目当てのシャトー・デュ・ブルダックを購入した。これでひと安心なのだが、このソフトのレビューを書く立場として、1つ重要なことをみなさんにお伝えし忘れていた。
実は各ワインの情報画面には、「料理」というボタンが表示されている。この部分をタッチすると、各ワインと好相性な料理のアイコンが表示される。「帆立てのカルパッチョ」や「ローストチキン」といったメニューから、「あじの塩焼き」、「チンジャオロース」といった意外性のある料理も登場する。洋食だけではなく、中華、和食も収録されているのだ。そしてその多くが専門的な料理ではなく家庭でも作れるものなので、イメージを掴みやすい。これらの料理レシピは、ニンテンドーDS用ソフト「しゃべる! DSお料理ナビ」や「健康応援レシピ1000 DS献立全集」に収録されているとのことで、残念なことながらソムリエDSには入っていない。やや実用性に欠ける点ではあるが、料理が得意な人であればレシピを見なくてもつくることができるだろうし、不得手な人にはデパ地下やコンビニという強い味方がいる。お惣菜をテイクアウトしてワインと一緒に家で楽しむ、なんて方法も手軽でいいのではないだろうか。
再びシャトー・デュ・ブルダックの解説画面。右下に「料理」と表示されているのがわかる |
今回購入したシャトー・デュ・ブルダックには「さばの竜田揚げ」や「いかのにんにくバターソテー」、「ガーリックポテト」などが好相性とのことだ。そこで、ガーリックポテトを実際につくり、ペアリングを試してみた。強いガーリックの風味をキリッとしたワインの辛味で引き締めてくれるので、心地よい余韻が残る。なんだか幸せぇ~。やっぱりおいしい料理とおいしいワインって素敵な組み合わせだよね、と一人実感。次は友達と一緒に賑やかに楽しみたいものだ。
「まず実践」といきなりワイン購入へと突っ走ってしまったが、ちゃんと「ワインを学ぶ」なんていうコーナーもある。ワインの歴史や種類、作り方といった少々お堅い話から、「ワインボトルの底にくぼみがあるのは何故ですか? 」といった質問に関するトリビア的な回答や、「シャンパーニュとスパークリング・ワインの違いはなんですか? 」といった"今さら恥ずかしくて人に聞けない"ような質問と回答も収録している。また、ミーハーな心がくすぐられる「ワインを愛する人達」コーナーも。ワインにゆかりのある著名人が登場し、「初めて飲んだ一本」や「よく飲む一本」について語っている。もちろん"私の血はワインが流れている"の川島なお美さんも登場する。
やはり川島なお美さんを最初に見てしまう |
一通りプレイした結果、このソフトは"学ぶ"というより、ワインを選んだり、一層おいしく楽しむためのツールといった印象が強い。ワインは実際に口にしてこそ、その魅力を感じることができる。家の中でDSを凝視しながらワインを学んでいくより、DS片手に酒屋へ出かけ、お気に入りの一品を探したり、買ったワインに料理を合わせて楽しむほうが、よりワインを知ることができるのではないだろうか。まだまだ「ワインって難しい」なんてイメージを持っている人も多いが、ソムリエDSがあることで、「いつもと違うワインを飲んでみよう」なんてちょっとした冒険心を持つことができると思う。今までワインに関してはソムリエ任せだった私も、積極的に自分で選んでみようではないかと考えるようになった。
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