ワイン情報をぎゅっと詰め込んだニンテンドーDS向けソフト『ソムリエDS』が19日、エレクトロニック・アーツより発売となった。以前、同作品の発表会に出席した際、プロデューサーは「ゲームに慣れていない人でも使えるようなソフトにしたかった」と話していた。何を隠そう、私はファミコンもプレステも触ったことがない。かろうじてニンテンドーDSのみ1,2回プレイしたことがある程度。「そんな人間こそ、このソフトのレビューを書くに相応しい」という理由から、この企画を担当させていただくことになった。
実は私、これまでにグルメ関係の記事を多く執筆しており、プライベートでも胃袋がはちきれそうなほど食べ歩きをしている。そのため、自然と食に関する知識は蓄積されていった。しかし、どうも苦手な分野がある。それは、ワインだ。
レストランに行った場合、シェフをはじめとした調理担当者がホールに常駐していることはまずない。しかしワインの専門家であるソムリエは接客担当なので、呼べばすぐに来てくれる。ということで、ワインに関しては潔く白旗を揚げ、「すみませぇ~ん」とソムリエにすがりつく→ソムリエは懇切丁寧にワインについて教えてくれる→無事にワイン決定……といった流れに。元来怠け者なので、このように苦労なく情報が得られるものに関しては覚えようとしない。しかし、白旗を揚げようとも何の助けも得られない場がある。それはスーパーやデパートのワイン売り場である。
「たまには家でもおいしいワインが飲みたいわ」なんて思い、お店に行ってみる。デパートや大きなスーパーの中には、ワイン専門スタッフを常駐させていることも多い。しかし、週末ともなると売り場はお客で大混雑。待てど暮らせどスタッフは自分のところに来てくれない。よって、自力でワインを選ぶ必要に迫られる。「こんな時のために、少しでも勉強しておくべきだった……」とその時は自らの怠け心を責めるのだが、喉もと過ぎれば何とやら。数日後には、レストランでワインリストを開けるなりソムリエを呼ぶ私がいた。
しかし救世主、現る。発表会でソムリエDSのプロデューサーは、「売り場でDS片手にワイン選びをするのもいいのでは」と話していた。ワインに詳しくなくても、これからは人の力を借りることなくワイン選びができるのではないだろうか。そんな期待を抱きつつ、いよいよ実際にプレイしてみるとしよう。