次に不透明度を変化させてみましょう。不透明度は回転と同じように返す値は1つです。50と入力すると不透明度は50%になります。それでは時間に応じて不透明度が変化するようにしてみます。時間はtimeで示されますから、timeをそのまま入力するか、より早く変化させたい場合にはtime * 100のようにします。100倍にすると、1秒の時点でちょうど不透明度が100%になり、完全にレイヤーが表示されます。
さきほど、位置を変更する時に使ったrandom()を指定することもできます。random(50,100)とすると不透明度が50%~100%の間でランダムに変化します。JavaScriptには高度な計算を行うMathオブジェクトが用意されており、After EffectsのExpressionでも利用することができます。ここでは、不透明度が三角関数のサイン(正弦)値に応じて変化するExpressionを設定してみます。サイン値はMath.sin()で指定でき、返り値は-1~1までの範囲になります。パラメータにtimeを指定すると時間に応じてサイン値が変化し、結果的に不透明度も変化することになります。ただし、Math.sin()が返す値の範囲が-1~1なので、このままExpressionとして指定しても不透明度は0~1%の範囲内でしか変化しません(負数の場合は0%とみなされます)。そこで、0~100%まで変化させるために100を乗算します。
Math.sin(time) * 100
実際に動作させてみると変化する速度が速くありません。この周期を速くするにはtimeに値を乗算します。逆に低速にしたい場合にはtimeを値で除算します。