インターネットを利用して、自分好みの旅行日程に合う「航空便」と「ホテル」が自由に、かつ簡単に組み合わせることができるダイナミックパッケージ。ダイナミックパッケージについては、過去の記事でも説明されているが、既存のツアー商品とは異なり、自分で航空便とホテルを選んでオリジナルのツアーを組むことができる商品だ。インターネット上で申込から予約、購入まで完結できるため、即時に支払う料金が把握できるのが特徴と言える。
今回は、その使いやすさが本当かどうかを検証したい。ダイナミックパッケージサービスは各社が展開しているが、2007年5月に開始されたばかりのJALツアーズの「JALダイナミックパッケージ」を利用して、レポートする。
まずは旅行日程に合わせて、検索したい内容を入力
今回は大人2人、8月24日~8月27日(3泊4日)の沖縄旅行を想定し、往路は羽田空港~那覇空港、復路は那覇空港~羽田空港(ともに普通席)を使用。出発希望時間帯は往路9:00、復路を18:00で、うち後半2泊は沖縄那覇市内に泊まるという条件で検索をかけてみたいと思う。なお、検索結果はすべて7月12日時点のものだ。
JALツアーズのJALダイナミックパッケージのウェブサイトを表示させ、左側の「フライト・宿泊から探す」の欄に、往路・復路の出発日・時間帯、希望出発・到着空港、旅行人数、宿泊数、希望宿泊地を入力する。選択の仕方は宿泊予約サイトなどと同様、簡単に選べるようになっている。
検索結果は、航空便と宿泊の両方が一気に表示されるが、まずは航空便について入力していく。「JALダイナミックパッケージ」は、JALグループの提供する豊富な国内路線と宿泊プランを組み合わせたものが出てくる。今回の検索では、往路は16便、復路は17便の検索結果が表れた(大阪伊丹・関西空港経由も含む)。料金を比較すると、往路は、人気の19時~23時時間帯を避ければ、1,800円程度安くなっていた。また、大阪伊丹・関西空港経由を利用すると、さらに安くなる。復路はというと、往路と逆で、大阪伊丹・関西経由は割高となるが、午前中に離陸するものは300円程度安くなっていた。希望時間帯を中心に、一覧で各フライトの価格比較ができるのは便利だ。
ちなみに、申し込みは出発日10日前の21時29分までとなっており、予約日を含め99日先の宿泊までの予約が可能だという。1泊2日から最大7泊14日まで、自分の希望に合わせたプラン作りが自在に設定できるシステムだ。
「航空便」が決まったら、次は宿泊プランを組み合わせてみる
次に宿だ。検索結果で表示された件数は計12件。リーズナブルなシティホテルからゆったりと過ごせるリゾートホテルまでが表示された。価格帯は参加人数(今回は2名)合計で10万7,600円~13万9,200円といったところ。検索結果は期待していた数より若干少ない感もあるが、利用する日によって違うということなので、また検索をかけてみたいと思う。また、「フライト+宿泊を再検索する」という欄もあり、旅行代金の上限や温泉付き宿など、より条件を絞り込んだ検索もできる。
今回は「ホテル日航那覇グランドキャッスル」を選択。料金はフライト代+宿泊代の金額×検索時の指定人数の合計、13万2,400円が表示されていて、わかりやすい。納得がいくプランなら「予約に進む」で予約画面にいき、選んだ内容を再度確認できる。
確認画面では、選択した詳細情報(旅行代金、旅程情報、フライト、宿泊施設)が表示されるので、間違っていないか確認する。フライトや宿泊施設は、この時点でも変更できる。インターネットを使って予約が完結するシステムなので、「途中で変更したい」と思った際にも、人を介さずに変更ができるようになっているのはありがたい。
ただ、今回は旅行の後半となる25~26日に宿泊したいという条件を設定したかったのだが、そういう設定を選択できないため、検索をかけると旅行の初日となる24~25日の宿泊一覧が表示されてしまった。そのため、一度「選択内容確認画面」へ行き、そこから「宿泊施設を追加・変更する」を選び、ホテルを再設定しなければならなかったのは少々手間だった。