タッチ操作は、シングルタッピングが"クリック"。タッチした状態で指を止めると"ドラッグ"。タッチした指を跳ねるようなフリップで、スクロールなどが継続する。ロジクールのマウスMX Revolutionのハイパーファストスクロールに似た動作だ。たとえば住所録のリストや長いWebページでフリップすると、素早く上下に移動できる。またEメールやSMSのセッションのリストで、横線を引くように指を動かすと削除ボタンが現れる。

ダブルタップは拡大/縮小。ビデオ再生ではアスペクトレシオの変更が可能だ。

2本の指で画面に触れて開くと拡大、逆に開いた2本の指を閉じると縮小になる。

対角3.5インチとは言え、携帯機器の小さな画面である。最初に小さな画面に表示されたマップを見た時には、「小さすぎて何がなんだか……」と思った。ところが試しにわが家を表示してみると、ダブルタップや2本指の操作、1本指ドラッグで移動するだけで簡単にたどり着いた。もしかするとPCのGoogle Mapsよりも使いやすいかもしれない……。Webページの閲覧も同様で、指を使ったタッチ操作は想像以上に効率的で素早い動作を可能にしてくれる。また、そう感じるのに十分な素早い反応をiPhoneが実現している点も評価すべきだろう。Appleは解説ビデオの中で「Touching is believing」と説明していたが、まさに"触れたら判る"である。マルチタッチを試す機会があれば、最初はPhotosで遊ぶことをお勧めする。

動画
マルチタッチで写真を操作、iPhoneの向きを変えると表示も自動的に変わる(wmv形式 2.70MB)

ちなみにタッチスクリーンが反応するのは皮膚部分のみで、爪でコツっと叩いても動作しない。足の指でも肘でも操作できるが、手袋をした指はだめ。スタイラスやゴム、木、紙など、いろいろ試してみたが全部だめ。犬の肉球はOKだった。

タッチして操作するだけに、短時間でもスクリーンはすぐによごれる。ただ、ディスプレイが明るいため、よごれていても使用時はあまり気にならない