いつでも誰にでも気軽に始められる「歩く」ことを通して、新しいライフスタイルを提案するR9プロジェクト。同プロジェクトでは、具体的にどういった活動を行っているのだろうか。
──R9プロジェクトの活動内容を教えてください
「現在、R9主催のイベントはありませんが、いずれはオリジナルイベントを開催したいと考えています。現段階では日本各地のウォーキングイベントなどにプロジェクトリーダーが参加し、ウォーキングの普及活動や各リーダーが考える新しいウォーキングスタイルの提案などを行います。R9プロジェクト公式ホームページでは、イベントや正しいウォーキング方法などの情報を発信しており、プロジェクトのオリジナルグッズも販売しています」
――「R9」という言葉の由来は何でしょうか?
「自然回帰の概念が広まったり、エコロジーブームが続く影響で、『ネイチャーウォーク』や『クロスカントリー』といった言葉も使われています。しかし、そうしたカタカナ言葉を用いてしまうと、特別な技術や知識を必要とするような難しいイメージを持たれてしまう気がするんです。初心者に対して壁を作ってしまいますよね。ですから、僕は10年前からネイチャーウォークなら『山歩き』、クロスカントリーなら『歩くスキー』など、『歩く』という言葉を使って、誰にでもできるということをアピールし続けてきました。ちなみに、活動名称の『R9』は『あるく』の語呂からとった言葉です」
──まずは、ウェアやシューズなど、形から入る人もいると思います。ウェアやシューズの選び方についてアドバイスはありますか?
「形から入るのもよいと思いますよ。ウォーキングシューズは、数多くのメーカーから色々な製品が出ていますしね。形から入るのであれば、思い切って最高級の製品を買ってみてはいかがでしょうか。ウェアもそうなのですが、洒落た製品や本格的な製品を身に付けるとテンションが上がります。それに、せっかく買ったものなので、『道具を使いたいから、ウォーキングを続けよう』と思うかもしれません。R9プロジェクトで販売しているオリジナルグッズも、僕や他のプロジェクトリーダーが、こだわりを持って手掛けた製品です。たとえば、今僕が着ているシャツの半袖には、ポケットが付いていますよね。これは、何も持たずに手ぶらで出かけても、鍵を入れる場所があるように取り付けました。今のところ、グッズのバリエーションは少ないのですが、今後品質アップや品揃えの充実に取り組んでいく予定です」
──ジョギングなどでは、舗装されていない道のほうがよいといわれています。歩きの場合も同じでしょうか?
「コースを決めて歩くのであれば、やはり舗装されていない道を選んだほうがよいですね。足への負担を軽減する意味もありますが、不整地を歩くことで普段は使っていない体のバランス感覚を鋭くすることができます。アスファルトの道しか歩いていない人が、砂利道や山を歩くと足を挫きやすいのは、不整地を歩くためのバランス感覚が備わっていないこともあると思います」
──「歩く」ことを継続するコツはありますか?
「朝の歯磨きと同じように、習慣化するのが一番ですね。『痩せなければ』とか、『健康のために歩かなければ』といった強迫観念だけでは、続けるのが苦痛になるのではないでしょうか。それよりも、普段、バスに乗っている区間を歩いてみることで達成感を味わったり、歩いた後に飲むビールを楽しみにしたり、といったように日々の生活の中で歩く楽しみを見つけてください」
──ありがとうございました。
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