テストを実行する
pluginbuilderは、ビルド処理の一部としてプラグインのユニットテストを実行することも可能だ。テストはプラグイン本体とは別のプラグインとして実装することが推奨されている。テスト用のプラグインを作成後、テスト用プラグインを格納したフィーチャーを作成し、pluginbuilder.configエディタの「General」タブに登録しておく。
テストプラグインのフィーチャーを登録 |
テストを実行するにはpluginbuilder.configエディタの「Tests」タブで「Run Tests」にチェックを入れる。また、EclipseのZIPファイルのパスを指定しておく必要がある。ここで指定したEclipseはユニットテストの実行時に自動的に解凍され、JUnitプラグインテストの実行環境として利用される。そのため、Eclipse本体以外に依存するプラグインがある場合は、予めZIPファイルに含めておく必要がある。必要に応じてテスト対象もしくは除外するプラグインおよびクラスを正規表現で指定することができる。
テストの設定 |
設定が完了したらビルドを実行すると、ビルド後に続けてユニットテストが実行され、ビルド結果フォルダのresults/testresultsフォルダ配下にHTMLとXMLのテストレポートが作成される。
コマンドラインから実行する
さて、ここまではEclipse上からpluginbuilderを用いてビルドとユニットテストを行う手順を見てきたが、これだけではPDE上で操作するのと変わりはない。pluginbuilderの真価はこれらの処理をコマンドラインからも実行できるところにある。Antがインストールされていれば、生成したビルドファイルをコマンドラインから利用できるのだ。作成したプラグインビルダープロジェクトのルートフォルダでantコマンドを実行すると、Eclipse上から実行した場合と同様にリポジトリからのチェックアウト→ビルド→ユニットテストという一連の処理が自動的に実行されるはずだ。
ビルド処理のホストも
pluginbuilderはまだバージョン0.2.0と登場したばかりではあるものの、プラグインのビルドやテストを簡略化するツールとして今後が楽しみなプロダクトだ。また、オープンソースのプラグインであればwww.pluginbuilder.comのサーバ上でビルド処理をホストしてくれるとのことである。プラグインの開発に携わる開発者はぜひ試してほしい。