話はここからデスクトップへと移る。デスクトップ向けにも省電力を提供してゆく、ということでAthlon X2 BE-2300/2350が正式に発表された(Photo14)。もっとも内容はというと、このプレゼンテーション1枚で終わる程度。すでに製品レビューもあるから、それほど目新しさも無いということなのかもしれない。

Photo14:大塚氏のレビューにもあるが、TDPが45Wに統一されたことで熱的には随分楽になった。

またDTXの最終ガイドラインがまとまったことを発表(Photo15)、別エリアのAMDブースには実物も展示されていた(Photo16)。

Photo15:SFFを念頭においたDTX。果たして軌道に乗るのか、は今のところ不明。

Photo16:ぶっちゃけ「MicroATXでまずい理由は?」というと、非常に微妙である。ただレイアウトそのものは割とゆとりがあり、SFFを作りやすいのは事実。MicroATXでも同じことはできるだろうが、ケースがもうちょい大きくなるだろう。Mini-ITXならもっと小さくなるが、今度は拡張性が乏しいのがネックになるわけであるが、果たしてもう1種類規格が増えることをメーカーがどう思うか?

ほかハイエンド向けに同社がリリースした4x4ことAMD Quad FXであるが、次世代製品にあたるFASN8が紹介された(Photo17)。それと関係してかどうか、AMDのブースにはRD790を搭載したマザーボード(Photo18,19)や、その廉価版と思しき物(Photo20)も示されていたが、説明は一切無し。おそらくはPCI Express 2.0に対応し、x16レーンを2本かx8レーンを4本取れる構成にでき、グラフィックを非搭載なのがRD790、そこからCrossFire対応を抜き、PCI Expressのx16レーンを1本だけ搭載するのがRD780だろうとは想像される。まだFASN8対応にはなってないようだが、いずれFASN8はこのRD790をベースに構築されるのであろう。

Photo17:ついに明確に"AMD chipset"と記載されたことで、NVIDIAとの関係がいよいよ怪しくなってきた。ただサーバーの分野では引き続きNVIDIAが製品を提供する形になっているが、「それはそれ、これはこれ」といったところなのだろう。

Photo18:AMD製のリファレンスマザーボード。PCI Express x16スロットを4レーン持つ。サウスブリッジはしつこく聞いたがSB600だとのお答え。

Photo19:このリファレンスマザーのコード名はHAMMERHEADだそうである。久しぶりにHAMMERの名前が出てきた。

Photo20:スペックが不明なRD780搭載製品。単純に考えればRD790の廉価版で、CrossFire対応がなくなり、PCI Expressも1本に減らされたものだと思うが。