「Microsoft Wireless Laser Desktop 4000」は、人間工学に基づいた波形配列のキーボード「Microsoft Wireless Comfort Keyboard 4000」と、水平スクロール可能なセンターホイールを装備した5ボタンマウス「Microsoft Wireless Laser Mouse 5000」を同梱したセット商品だ。

総合ショッピングサイト「ECナビ」が提供するマイコミジャーナル価格情報では平均価格約7,806円となっている(5月21日現在)。

「Microsoft Wireless Laser Desktop 4000」

ワイヤレスキーボードとマウスは机上の配線がなくスッキリするほか、PC未使用時に片づけやすいなどメリットが多い。本セットではキーボードとマウスを1つのレシーバーで供用するため、それぞれのワイヤレス製品を購入するよりもさらに配線を少なくできる。もちろんUSBポートの消費が1つで済むというメリットもある。また、セット商品だけにデザインの統一感もある。さっそく仕事用のPCにセットして、1週間ほど試用した。

タッチタイプユーザー向けの多機能キーボード

人間工学に基づいたキーボード配列は、一般的な直線配列のキーボードを使っている方には違和感があるだろう(筆者もそうだ)。もっとも、キーボード配置は慣れの問題でもあるから、使用当初の違和感を乗り越えた後に真価が分かる。

「Microsoft Wireless Comfort Keyboard 4000」

この配列は両腕をホームポジションに置いたときに、すべてのアルファベットキーに指がスムーズに届くための設計だ。キーボードに手を置くと、確かに腕が「ハ」の字になり、指は内側を向く。直線配列のキーボードを使う場合はひじを寄せて腕を真っ直ぐにしたくなるから、波形配列は姿勢がかなり楽になる。腕をハの字にしたまま指を乗せ、曲げ伸ばしするだけで上下の段を迷わずタイプできる。ストレスをかなり軽減してくれそうだ。

実は筆者はタッチタイプが苦手なのだが、それでもタイプのしやすさを感じた。タッチタイプ練習ソフトで遊んでみたけれど、普段使っている直線配列よりは良いスコアになった。特に小指と薬指のキーが素直に押せている。スペースキーを初めとする最下段のキーが縦に長く、これは親指で押す場合に具合が良い。ホームポジションをキープしたまま親指をうまく動かせる。異様に縦長の[DEL]キーが便利だ。ミスタイプが多い人は、[Enter]キーよりも[DEL]キーを押す回数の方が多い。[DEL]キーについては100パーセントタッチタイプできたほどである。

良いことずくめの波形配列だが、この配置のおかげでキーボード自体のサイズは大きくなった。幅が約52センチ以上、奥行きが最大で約24センチもある。市販のデスクトップPCに付属する109タイプのキーボードよりも一回り大きい。比較的手の小さい人や女性向けに、小さなサイズの製品も欲しいところだ。パームレストの触り心地は良いが、取り外しできないところもちょっと惜しい。