Google Docs & Spreadsheets(Google Docs)に続いて、新たなWebオフィスソフトが日本語版の公開に漕ぎ着けた。大きな特徴は、GUIやメニューがMS Officeにそっくりなことだ。
「ThinkFree てがるオフィス」(てがるオフィス)は、5月14日に日本語β版が公開されたWebオフィスソフトだ。これはソースネクストと米ThinkFreeとの提携により実現したもので、「【特集】Googleで次世代SaaSを体験 - Google Docs & Spreadsheets, Notebook」で紹介したGoogle Docsと同じように無償で利用可能だ。Webブラウザ画面上でオフィス文書を作成し、複数のユーザーでそれを共有できることや、ブログなどに公開できることも同じ。Google Docsとの違いは、GUI(画面の見た目)やメニューまでもMS Officeにそっくりなことだ。
それを意識してか、ソースネクストのプレスリリースでは、てがるオフィスのことを「Web上で利用できる無料オフィスソフト」と呼んでおり、SaaSあるいはネットサービスとは呼んでいない。公開されたソフトは、文書作成の「ThinkFreeてがるワープロ」、表計算の「ThinkFree てがる表計算」、プレゼンシート作成の「ThinkFree てがるプレゼン」だ。
ファイル形式はMS Officeの97から2003までの*.doc, *.xls, *.pptに対応する。正式サービスの開始は9月の予定で、ソースネクストでは、2008年9月までに100万人、2010年9月までに400万人の登録ユーザー獲得を目指すとしている。
IE 6.0 以上、Firefox 1.0.1 以上のWebブラウザとWindows XP / 2000、Mac OS X 10.4 以上、Fedora Core 4 以上のOSに対応する。Windows Vistaは正式サービス開始までに対応予定としており、現時点では対応していない。データを保存できる容量は1GBだ。なお、ユーザーサポートは、現状ではFAQサイトのみとなっている。