カリフォルニア州サンフランシスコにおいて行われている2007 JavaOne Conferenceは11日(現地時間)に最終日を迎え、General SessionにはJavaの生みの親でありSun MicrosystemsのChief Technorogy Officer、Vice PresidentでもあるJames Gosling氏が登場した。
「The Toy Show」と名付けられたこの日のGeneral Sessionは、Javaを使って実装されたさまざまな製品をGosling氏が紹介し、開発者がデモを行っていくというもの。開始前には会場内で和太鼓の生演奏が行われ、まさに最終日のお祭りといった雰囲気でスタートした。
プレゼンターであるJohn Gage氏に呼ばれて壇上に上がったGosling氏は、簡単な挨拶の後、さっそくさまざまな製品の紹介をはじめた。壇上には各製品の開発者が呼ばれ、実際にデモを行いながらどのような技術が使われているかを解説していく。
まず最初に紹介されたのは、NetBeans上でDTraceのデータを視覚的に表示するGUIツール「Project D-Light」。次にSunのグリッドコンピューティングユーティリティである「Network.com」、NetBeansの次期バージョンでありプレビュー版を公開中の「NetBeans 6」が紹介される。RubyをサポートするNetBeans 6ではRuby on Railsを利用して短時間でWebアプリケーションを作成する見事なデモが行われた。
続いてJavaでアプリケーションが実装されたRICOHのプリンタ、そしてBluetooth搭載デバイス(JSR-82: Java APIs for Bluetooth)のための仮想ドキュメント管理システム「VDMS」、BD-Jに対応したBlu-rayディスクプレイヤーなどが紹介されていく。このBlu-rayディスクプレイヤーは映像をベースとしたマルチメディアコミュニケーションを可能にするBD-Live機能が搭載されている。
ビデオカメラで撮影した映像をリアルタイムで解析する「CINESHOT」、LG3Dを利用した3D空間上のコラボレーションツール「Project Wonderland」など、ときに紹介者であるGosling氏も巻き込みながらさまざまなデモが行われ、2時間におよぶセッションにもかかわらず、まったく聴衆を飽きさせない。