Javaプラットフォームが現在掲げている最も大きなテーマはJava言語だけにとらわれない多言語環境のサポートである。Coward氏はこのことについて、「言語にはそれぞれ長所があり、その長所をJavaプラットフォームでも活かせるようにするべきだ」と述べている。

Java SE 6ではその第一段階としてJSR 223によるスクリプト言語サポートが導入され、Javaプログラム内でJavaScriptのコードを実行できるようになった。また、JDKにはJavaScriptエンジンとしてオープンソースのRhinoがバンドルされている。Java SE 7ではこの流れをさらに推し進め、動的言語をサポートするための新しい命令がバイトコード仕様に追加される予定となっている。 同仕様はJCPに基づいてJSR 292として策定が進められている。

またすでに導入済みのJSR 223についても、JavaScriptに加えて他のスクリプト言語がサポートされることになるとCoward氏は言う。たとえばBeanShellやJRuby、Jython、Groovy、発表されたばかりのJavaFX Scriptなどがその候補として挙げられた。