セッションではJavaFX Mobileを搭載した携帯電話端末のデモンストレーションが行われた。

最初にJavaFXのデモを行ったNandini Ramani氏は"JavaFX Core Team"のメンバー

それに関連して壇上に呼ばれたのは、Yahoo!のSenior vice presidentを務めるMarco Boerries氏である。Yahoo!では、携帯電話などの端末からYahoo!の各サービスやWebコンテンツにアクセスできる「Yahoo!Go」というサービスを公開している。このYahoo!GoではインタラクティブなユーザインタフェースでYahoo!のコンテンツにアクセスすることができるが、これを実現しているのがJavaテクノロジだという。JavaFX Mobileが普及すれば、Yahoo!Goのようなインタラクティブなコンテンツを容易に作成できるようになる。

Boerries氏は古くからのGreen氏の友人だとか。デモで披露したようなJavaFX Mobileでリッチな携帯アプリケーションを作成できる日も近い!?

続いていよいよSunのCEO、Jonathan Schwartz氏が壇上に呼ばれた。昨年はCEO就任後最初のJavaOneということでメインスピーカーにもなっていたが、今年は露出は控えめに、ビジネスの現状とこれからの狙いについて簡単にスピーチするに留まった。

昨年のメインスピーカーSchwartz氏。Sunの"オープンな社風"を強調する

次に、Green、Schwartz両氏によって壇上に迎えられたのは国連のNew York Office of Sport for Development and PeaceのDr. Djibril Dialloである。同氏は世界には技術の恩恵を受けることのできない人々が多くいることを訴え、Sunは彼らと協力して世界の技術者のために働くことを発表した。壇上には前CEOであるScott McNealy氏も呼ばれ、世界中の人々に学ぶ機会を与えるように訴えた。

テクノロジを利用して貧困国の子供たちへの教育を普及させたいと語るDr. Dialloと前CEOのMcNearly氏。McNearly氏はWikiによるフリーの教育コンテンツプロジェクト"Curriki"の責任者でもある

最後にプレゼンターであるJohn Gage氏が再び壇上に上がり、James Gosling氏による恒例のTシャツ投げが行われて初日のGeneral Sessionは幕を閉じた。JavaOne Conferenceは11日まで4日間に渡って行われている。この間にさまざまな発表やセッション、BOFが予定されており、最後まで目が離せない。

最後に各国語で"Thank you"を表す言葉が表示されたが、なぜか日本語だけ"元気です"になっていた

やっぱりJavaOneのシメは、この人によるコレしかないでしょう