上海文広集団(SMG)傘下の上海文広互働電視有限公司(以下、「SiTV」と略)は、昨年12月半ば、2007年5月に世界初の立体エンターティンメント放送チャンネルを開設すると発表していたが、このほど5月1日からのスタートが正式に決まった。

SiTVの立体エンターティンメント放送チャンネルは、特殊な立体画像技術で処理したコンテンツを放送する。デジタルTVのユーザーは、専用メガネをかけるだけで普通のテレビを立体テレビとして観賞できる。専用メガネ以外の特殊な設備が要らないため安価に普及を促進することが可能で、中国における立体テレビ放送において、キラーソリューションになれる可能性を秘める。

SiTVは中国国内でユーザー数が最も多いデジタルテレビキャリア。21チャンネルと570万ユーザーを有している。自然、スポーツ、ニュース、エンターテイメントなどをメインコンテンツとする立体エンターティンメント放送チャンネルが成功すれば、デジタルテレビの最も魅力ある差別化サービスとなり、中国における立体テレビ放送の起爆剤になれるとみる業界筋もいる。