磯光雄監督メッセージ

「『電脳コイル』の試写会にお集まりいただきありがとうございます。現在全力を尽くして本編制作を進めております。残念ながら、本日体調を崩し、皆様の前に顔を出すことが出来なくなってしまいました。大変申し訳ありません。もしかしたら作品が世に出る前にあまり多くの言葉は必要ないのかもしれません。監督自身の100の言葉より1の映像のほうが遥かに雄弁だと思います。皆さんに楽しんでもらえる作品であることを祈っております。本日はお忙しいところ、ありがとうございました」

折笠富美子(主人公・ヤサコ役)

「近所の子供たちが大冒険している風景は、懐かしさと新しさが混在していて、自分たちが子供のころに思ったことを思い出して、本当にわくわくアフレコしています。ヤサコはとにかく優しい子なので、ちょっとイサコと対照的でやわらかい雰囲気というのを気をつけて演じるようにしています。優しいんですけど、決して弱くないという監督からのお話がありまして、その点にもすごく気をつけています」

桑島法子(イサコ役)

「私の演じるイサコというのはちょっとまわりと距離を置いている女の子で、そのなかでもヤサコや子供たちとの出会いで、じょじょに見えてくる部分や、心を動かされていく部分もあるんだろうと思います。ハイクオリティな素敵な作品だというのはみなさんに伝わっていると思いますので、ぜひ見ていただけたらなと思います」

池田綾子(オープニング&エンディング曲担当)

「作品に出会ったときには声だけの状態での試写だったんですけど、ストーリーが進んでいくにつれて、私のなかに音楽があふれてきて、監督の思いや構想が強くこの作品のなかに注入されているんだなというのを強く感じました」

主人公のヤサコこと小此木優子役の折笠富美子さん。おもな参加作品に『あたしンち』みかん役、『BLEACH』ルキア役など

クールな雰囲気のイサコこと、天沢勇子を演じる桑島法子さん。おもな参加作品に『機動戦艦ナデシコ』ユリカ役、『機動戦士ガンダムSEED』フレイ役など

オープニング曲『プリズム』とエンディング曲『空の欠片』を歌う池田綾子さん。これまでの曲に『世界ウルルン滞在記』エンディング曲『はなびら』など

柏木敦子チーフプロデューサー(NHK編成局・ソフト開発センター)

「子供たちに共感してもらって、なにかを得てもらえるようなものはどうやれば届くんだろうという、とても難しい時代だと思います。そこにこういう作品をいただくことができて大変うれしく思っています。お父さん、お母さんにも『子供のころ、こういうことをしたよな』と思いながら子供と一緒に見ていただけるのではないかと思います」

松本寿子担当部長(NHKエンタープライズ)

「昭和40年代のような世界と電脳の世界の、ミスマッチなのか合っているのかよくわからない、とんでもない企画に出会ったなと最初にびっくりしました。この企画に出会ったのは1年半ぐらい前ですが、磯さんの企画書にはなんと『2000年4月3日』という日付がありました。今日までずいぶん長い間かかりまして、ようやくこの5月に放送することになります。小学生からファミリーまでみなさんに見ていただきたい、自信を持っておすすめできる作品だと思っています」

宮村優子(脚本・小説版担当)

「声優ではありません(会場笑)。ドラマを何本か試写させていただいたことがありますが、こんなにいっぱいになったことはありませんでした。みなさんの期待がいかに高いかというのを実感しました。初めて磯監督にお目にかかったのも3年ぐらい前の話でして、ほぼ出来上がっていた脚本を読んでものすごく感動しました。最後の最後まで本当にすばらしい作品なので、ぜひみなさん楽しんでいただけたらいいなと思います」

NHK編成局の柏木敦子チーフプロデューサー。担当番組に『BSマンガ夜話』『BSどーもくんワールド』『彩雲国物語』など

NHKエンタープライズの松本寿子担当部長。担当番組に『ニャッキ!』『おじゃる丸』『MAJOR』など

脚本と小説版を担当した宮村優子さん。『甘辛しゃん』『六番目の小夜子』などNHKドラマの脚本を多数手がけている

「おしりがかわいい」と記者会見でも評判だった電脳ペット「オヤジ」のぬいぐるみ。商品化については現在検討中とのこと

フォトセッションより。左から池田綾子さん、折笠富美子さん、桑島法子さん。そして全高2.5メートルのサッチー!