Penryn世代のモバイルプラットフォームを公開
モバイル向けPenrynのマイクロアーキテクチャは、Core Microarchitectureの拡張版である。デスクトップ向けでも搭載が予告されていた新拡張命令セットであり、Media、Gaming、Graphics向けとされるSSE4(Streaming SIMD Extensions 4)を搭載。新たな消費電力マネージメント機能であるDeep Power Down Technologyを備え、バッテリーライフのさらなる向上も謳っている。
Core MicroarchitectureのWide Dynamic Executionは強化され、Radix-16 Dividerとされる高速化された除算器と、従来世代から拡張されたIntel VTを採用。Advanced Smart CacheではL2キャッシュがDual Coreで6MB、Quad Coreで12MBと増量。FSBは「高速になる」という説明しかなかったが、ちなみにサーバー/ワークステーション向けでは最大1600MHzというFSBが明らかにされている。
モバイルへもPenrynが投入される。6MB/12MBというキャッシュの設定から、Quad Coreもラインナップすると見られる |
こちらはDeep Power Down Technologyの早見表。これまでよりもさらに深いステートが用意されている |
一方のプラットフォームだが、まずはSanta Rosa Refreshから紹介する。これは現行のNapa Refreshと同様に、プロセッサをMeromからPenrynに変更しただけというわかりやすいもの。わからないのは対応FSBだが、Santa Rosaと同じ800MHz FSBのPenrynが登場するということもあるのかもしれないが、現時点では判明していない。さて、プラットフォームの一新はその次のMontevinaとなる。
Montevinaの構成だが、プロセッサはもちろんPenrynを採用する。前例から行くとここでFSBの引き上げがあるのかもしれない。残りの構成はほとんどコードネーム程度しかわかっておらず、現時点ではあまり具体的な話を紹介できないので申し訳ないのだが、まずチップセットがおそらくはP35やG35世代と予想できる「Cantiga」に変更となる。LANのNICは「Boaz」、Turbo Memoryも「Robson 2.0」としてバージョンアップする。Wareless LANはいよいよWiMAXに対応しWi-Fiも備える「Echo Peak」、もしくはWi-Fiのみの「Shiloh」が用意される。
Montevinaの登場は前述のとおり2008年前半とのみ紹介されているが、今回のSanta Rosaのように、来年春のIDFあたりでアナウンスが聞けると期待したいところだ。
講演会場にはPenryn搭載ノートの実機も
会場にはプレゼンやデモンストレーションで利用されたノートが数台置かれていたのだが、ちょっとおもしろい物があったので、ついでに紹介しておこう |
これはSanta Rosaのデモで使われたASUS製のノートPC。ご覧のようにHDMI端子とeSATA端子を備えていた |