急性貧血が起こると、脂質運搬に関わるVLDLが分解され、ApoEが放出される。ApoEは、造血幹細胞の一部が細胞膜上に持っているVLDL受容体に結合し、造血幹細胞や巨核球(血小板の源)関連の遺伝子の働きを弱めることで、相対的に赤血球を作りやすくしていることがわかった。VLDL受容体があまりない造血幹細胞は影響を受けないため、すべての造血幹細胞が使われるわけではなく、造血幹細胞は貧血応答後も維持されるとした(出所:熊本大プレスリリースPDF)
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