ネコ尿の濡れ性に関する解析結果。(A)水にネコ尿から精製したタンパク質を添加していった時の表面張力。タンパク質濃度が上がるにつれ、表面張力が下がっていく(濡れ性が上がっていく)。オスネコの尿中タンパク質質濃度は、0.5~1mg/ml程度。(B)雄ネコの尿(タンパク質有)とタンパク質を取り除いた尿を電気泳動した結果。太いバンドがネコの尿に特徴的なコーキシンのバンド。(C)6匹のネコ尿とそれを除タンパク質した尿の表面張力。除タンパク質すると表面張力が高くなる(濡れ性が下がる)。(D)ガラス板を垂直に立て、そこにネコ尿(タンパク質尿)と除タンパク質尿を人工的にスプレーしてニンヒドリン染色剤で尿が付着した部分が検出された。除タンパク質尿は、ガラス面に付着した尿量が少ないことがわかる。(E)スプレーされた尿と排泄された尿が残る自然環境を模倣するため、2種類の箱庭が用意された。箱庭1には、ネコ尿5mlをスプレーしたブロックが置かれた。箱庭2には、土に尿5mlを染み込ませた。それぞれの庭の大気ガスをガスクロマトグラフ質量分析計で分析した結果、ネコ特有な化学物質は、箱庭1からのみ検出された(出所:岩手大プレスリリースPDF)
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