青海波ナノ構造における熱の流れと熱伝導率の異方性が、温度で逆転することが示された概念図。温度が高い場合(上)、フォノンが拡散しながら熱が伝わるため、波形状に垂直な構造(右)では、熱伝導に寄与しない流れ(上段右の黒い矢印)が生じるため熱伝導率が低くなる。温度が低い場合(下)、フォノンが弾丸のように長い距離を移動することから、波形状に平行な構造(左)では、逆流するフォノン(黒い矢印)が発生し、熱伝導率が低くなる。すなわち、80Kを境にしてフォノンの指向性の有無が変わることで、熱伝導率の異方性が逆転する(出所:東大 生研Webサイト)
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