サンマの全ゲノムDNA配列情報の他生物との完成度の比較。ゲノム情報の完成度はさまざまな指標を用いて評価されるが、取得されたサンマの情報は、核型を再現できていること(C)、ほとんどのゲノム領域を染色体配列に収録できていること(D)、そして配列が未決定な領域が極少であること(I)から、伝統的な実験動物について広く利用されている情報の完成度に匹敵する、あるいは、それを凌ぐものであると考えられた。一方、ヒトで2022年に完全解読がついに達成されたことに次いで、ゼブラフィッシュやメダカなどでも、完全解読を目指した努力が続けられており、今回得られたサンマのゲノム情報についても、さらなる改善の余地は大きいともいえるとした(出所:遺伝研Webサイト)
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