通常の蛍光X線放出過程と非線形共鳴非弾性X線散乱。(左)通常の蛍光X線放出過程の模式図。X線で1s電子を励起してできたホール(点線の丸)を、3p電子が埋める時にKβ線が放出される。(右)非線形共鳴非弾性X線散乱の模式図。1光子目で3p軌道にホールを作る。次に、2光子目で1s電子を3p軌道に励起する。この2光子目の部分が左のKβ発光の逆過程(Kβ吸収)になっている。最後に、1s軌道のホールを2p電子が埋める時にKα線が放出される。(出所:JASRI Webサイト)
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