細胞毒性ペプチドとルテニウム触媒を利用した新しい細胞貼り付け反応。細胞毒性ペプチドにはベンジルフルオライド構造が導入されており、ルテニウム触媒によって反応性の高い中間体が生成されるため、がん細胞表面にペプチドを効率的に貼り付けることが可能となる。左下のグラフは、SW620細胞(ヒト結腸がん細胞)での毒性試験の結果。触媒のみ(橙)およびペプチドのみ(灰色)の場合は毒性が示されなかった一方で、触媒とペプチドで共処理する(橙+灰色)と有意な細胞毒性が示された(コントロールに対してp<0.001) (出所:理研Webサイト)
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