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数値衝突計算結果。(a)室内実験の再現計算。衝突速度は、実験で計測された値と同じ秒速5.8km。実験で用いられた飛翔体である酸化アルミニウムの物質モデルを用いて、計算は行われた。また標的にはリュウグウ模擬試料の質量の半分を占める蛇紋岩の物質モデルが使用された。(b)リュウグウ母天体の破壊計算。衝突速度は秒速7km。ここではリュウグウの母天体が破壊され、無数の破片がばらまかれたとされる大規模衝突を想定した計算が行われた。物質モデルには室内実験の再現計算で用いたものと同じ蛇紋岩の物質モデルが用いられた。色は衝撃によって上昇する温度が表されている。炭素質隕石に豊富に含まれている有機物や含水鉱物は、加熱によっておよそ800K(~500℃)を超えると熱分解し、ガスを放出。ここでは800Kで熱分解が起こると仮定して赤色で示されている。このような比較から秒速5.8kmで実施された室内衝突実験は、小惑星帯における秒速7kmの衝突と同程度の加熱を起こすことが判明した。またこの数値衝突計算では1200K(~1000℃)を超えるような物質は現れず、実験結果を説明できないこともわかったという。この数値衝突計算でガスを放出すると判定される領域の質量と、画像3で示された放出ガス量との比較から、局所高温領域の体積は赤色領域の体積の5%程度であると見積もられた (出所:千葉工大プレスリリースPDF)

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