今回の研究では、環状分子によって高分子鎖が連結された環動ゲルが用いられ、自己補強ゲルが実現された。ゲルに負荷をかけて伸長させると、高分子鎖が環動架橋点をすり抜けて均一に引き延ばされ、伸び切った高分子鎖が寄り集まって結晶を形成。高分子鎖が結晶化すると、その部分が硬くなり、ゲルの破断を防ぐことが可能となる。この伸長誘起結晶は、力を取り除くと消失し、自己補強ゲルは元の状態まで回復する (出所:東大物性研Webサイト)
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