光触媒によるSARS-CoV-2の不活化の概略図。(1)感染力を有するSARS-CoV-2の培養液が光触媒を塗布したシートに乗せられ、405nmの可視光で光触媒が励起された。(2)エアロゾル中のSARS-CoV-2の不活化試験では、感染力を有するSARS-CoV-2がエアロゾルとして噴霧され、光触媒を搭載した空気清浄機で処理された。(3)その結果、エアロゾル中のウイルスは20分間の光触媒処理で99.9%不活化された。(4)また、光触媒で処理したSARS-CoV-2と未処理のSARS-CoV-2の形態を電子顕微鏡を用いて観察が行われた。今回の試験の結果、405nmの可視光で励起した光触媒反応によるSARS-CoV-2のウイルス粒子への損傷、RNAの損傷、ウイルスタンパク質の分解などが確認され、これらの反応を通じて、SARS-CoV-2が光触媒反応によって不活化されることが明らかとなった (出所:東京大学Webサイト)
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