(左)結果の代表例(最も変化があった1名)。刺激前の選択均衡線(薄い赤線)は左に大きく寄っており、-25度と-8度のターゲットの間にあった。しかし刺激後の選択均衡線(濃い赤線)は逆に右寄りとなり、正面(0度)と+8度のターゲットの間となった。tDCSによって、左の後頭頂葉の活動を弱め、右の後頭頂葉の活動を高めたことで、主に左手を使うエリアが広がった。(右)結果(左右手の選択均衡線の角度変化)。縦軸は、刺激前からの左右手の選択均衡線の角度変化を示しており、0度が体の中心で、プラスになるほど左手担当エリアが大きくなり、マイナスになるほど右手担当エリアが大きくなることを示している。赤が右後頭頂葉を高め・左後頭頂葉を弱めた刺激、青が右後頭頂葉弱め・左後頭頂葉を高めた刺激の結果を示したもの。青の右後頭頂葉を弱め・左後頭頂葉を高めた刺激で、刺激後に均衡線の角度が増加し、左手の使用が著しく増えたことが確認できる(左の結果と合わせて参照) (出所:早大Webサイト)
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