Ax(アルカリ)を置換したAxCoO2薄膜の層に平行な方向の熱電特性(室温)。[(熱電能)2×(導電率)]で表される出力因子はAxによらずほぼ一定なのに対し、熱伝導率はAx原子量の増加に伴って単調に減少する傾向を示したという。Baは、アルカリ金属とアルカリ土類金属の中から選ぶことができる最も重い元素だ。この低熱伝導率化だけが熱電変換性能指数の変化にそのままに反映され、バリウム置換したBa1/3CoO2では酸化物の室温の熱電変換性能指数としては最大の0.11に達することが今回わかったのである (出所:北大プレスリリースPDF)
企業のR&D部門が開発した新技術の紹介や、宇宙、生命工学、物理学などのマニアックな科学系読み物を中心に構成。話題の科学者へのインタビューなども。