ロシアから寄贈された、世界初の人工衛星「スプートニク」の実物大模型。
実機の質量は83.6kg、球形部分は直径58cmで、アルミ・マグネシウム・チタン合金でできている。そこから2.4mと2.9mのアンテナが伸びており、内部の2台の無線送信機から電波を出す。この電波信号は、電離圏(電離層)の観測と電波の伝播実験に使われたとともに、世界中でそのビーコンの音が観測され、米国などに「スプートニク・ショック」と呼ばれる衝撃を与えた。
なお、このアンテナは、たてがみをなびかせて疾走する馬をイメージしたとされるが、姿勢制御装置は搭載されていないため、球体を前にして周回していたとは限らず、実際にどのような姿勢で軌道を回っていたかは定かではない。
また、球形部分の内部は窒素ガスで満たされており、温度を均一に保つため、温度センサーとファンが内蔵されていた。
打ち上げから22日後に内蔵電池が切れ、運用を終了。その60日後の1958年1月4日に大気圏に再突入し、消滅した
無限に広がる大宇宙や話題のドローンといった航空関連に関わる情報やトレンド、ホットなニュースを毎日更新。ロケットや人工衛星、宇宙飛行士、天文観測、ドローン、エアレースなど、身近な話題から素粒子やダークマター、重力波といった、最新科学の話題まで、詳細な説明付きで紹介します。