製造現場で得られるデータをどう経営に活かすか。それを語るうえで、原価管理との関係を抜きにして語ることはできない。製造にかかったコストやロスを計算するだけにとどまらず、新製品の企画へのフィードバックや、製造予算の編成、環境変化への対応など、適切な原価管理は企業経営に直結する経営指標といってもいい。
だが、実際には、多くの企業が、原価管理を決算手続きにだけしか利用していない、あるいは原価計算の際に直接費用しか考慮していない、などの状況にある。また、原価管理から現場の活動を評価することや、シミュレーションによる将来の計画立案といったケースに気づいていない、あるいは気づいていてもその手法がわからない状況、という企業も多い。 そうした課題に対して、経営に役立つ原価管理手法を提唱し、さまざまな企業のデータ活用を支援しているのがNECネクサソリューションズだ。同社は6月23日、マイナビ主催セミナー「データ活用でさらなる強み! 製造現場の最先端」(マイナビ主催)に登壇。「化学・素材・食品製造業のための経営に役立つ原価管理活用法」と題し、原価管理の課題と原価管理を経営に活かすための道筋を解説した。
(左)NECネクサソリューションズ 第三システム事業部 若松拓也氏。(右)同田中徹氏。当セッションは2人がリレーする形式で行われた |
講演では、「原価構造を捉えるためにどんな指針で望め臨めばいいか」、「具体的な原価分析シナリオにはどのようなものがあるか」、「基準情報管理を柔軟に行うには」、という3つのテーマを扱った。はじめの2つのテーマを担当したのは、若松氏だ。若松氏はまず、原価管理の目的について、「うまく活用しているお客さまのケースをみると、おおよそ7つに集約できます」と指摘し、次の項目を挙げた。
1. 製品ごとの収益性を比較し、リードタイム短縮を促進する
2. ロスを明確化し、再発防止に活用する
3. 段取り活動を可視化し、さらなる短縮をうながす
4. 材料原価悪化の要因を可視化し、有利購買を検討する
5. 価値工程の原価を可視化して、新製品の原価企画に活用する
6. 売上原価率や回転率から製造予算を効率的に編成する
7. 環境の変化をシミュレーションし、対策を検討する
※本記事は2015年6月23日に開催された「データ活用でさらなる強み! 製造現場の最先端」セミナーにおいて、NECネクサソリューションズが行ったセッションにもとづき作成されています。
原価管理を経営に活かす方法とは? NECネクサソリューションズが解説
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