オンビジネス、オフビジネスを問わず、社会のさまざまなシーンにデジタル化の波が押し寄せている。大学や専門学校といった高等教育は最たるものの1つだ。文部科学省は「新型コロナウイルス感染症対策に関する大学等の対応状況について(2020年)」の中で、デジタル空間で授業を行う遠隔授業を活用する高等専門学校・大学が全体の67.7%にまで達したことを報告。検討中の学校を含むと実に98.9%の高等専門学校・大学が、遠隔授業を活用している、あるいはこれを検討している状況だ。

対面ありきだった教育は、その姿を大きく変えようとしている。ここで見直さなくてはならないのが、学校ネットワークである。教育そのものがデジタル空間で提供される以上、ネットワークの性能低下や切断は、学生の学習体験を直接的に阻害することとなる。教育のさらなる質的向上に向けて、これから先の学校ネットワークはどうあるべきか。本稿ではジュニパーネットワークスが公開する資料から、今述べたテーマに迫っていきたい。

ジュニパーネットワークス提供資料
ネットワークの向こうに――
高等教育機関におけるネットワークエクスペリエンスを瞬時に向上させる5つの方法
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学校ネットワークを整備するうえで注視すべき、5つの項目

デジタル化の到来を受け、学生たちは、教室や図書室、学生会館、自宅などさまざまな場所から教育にかかわるシステムへアクセスするようになった。これからの学校ネットワークで第一に求められるのは、いま述べたような全てのシーンにおいて接続性を確保することといえよう。もちろん、学校は学生の個人情報や研究に関するデータなど数多くの機密情報を抱えているので、これらを堅牢に守るためのセキュリティも必要だ。

ジュニパーネットワークは資料のなかで、次代の学校ネットワークを整備するうえで注視すべき項目として次の5つを挙げている。

1. 教職員や学生のエクスペリエンス(体感)を改善する
2. 滞りないオンライン授業環境を提供する
3. 学生情報や研究データを安全に管理する
4. 外部環境の変化に対応可能な順応性を実現する
5. 少ないリソースでの対応を可能にする


まず注目したいのは、[1][2]にあるエクスペリエンスの改善である。教育の質的上場を考えたとき、”ネットワークがつながる” というのは、あくまでも前提だ。たとえつながっていても、パケットロスでオンライン授業の映像や音声がたびたび飛んでは学生の集中力を削いでしまうし、キャンパス内のWi-Fiが安定しないと授業の中断を招く恐れがある。目を向けるべきは「体感」であり、これを可視化し最良の状態を保つための方法論が必要だ。

また、[4]に挙げた順応性の実現も重要な視点といえる。いまなお猛威を振るうCOVID-19によるパンデミックのような “予測困難な変化” がいつまた起こるかもしれない。その度に変化へ対応するためのネットワーク整備に迫られては、人や予算がいくらあっても足りない。

ジュニパーネットワークスは資料の中で、ネットワークの構成や運用の在り方に、「体感の可視化」「シンプル」「柔軟さ」「自働化」「AI」といった要素を取り入れるべきだと提唱。これらの要素を組み込んだテクノロジーを利用することで少ないリソースのなかでもエクスペリエンスの向上へアプローチできるとし、これから先の変化も、そこへ対応するまでの時間が大きく短縮できるようになるとしている。

資料ではこのほかの要素についても、そこで意味することを説明。実際にこれらに注視して学校ネットワークの姿を変えた高等教育機関の取り組みも紹介している。教育業界でITにたずさわる方にはぜひご覧いただきたい。

なお、TECH+では過去、同資料で登場する「Juniper Mist Cloud」と「Marvis」を解説した記事を公開している。資料に対する理解がより深まるので、こちらの記事も目を通してほしい。

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