電源の供給なしにデータが保持できる不揮発性メモリは、PC・スマホといった民生機器からメーター・計測機器などの産業機器に至るまで様々な領域で活躍している。社会に既に浸透したといえる状況だが、では同じ不揮発性メモリでも「フラッシュメモリとEEPROM、FRAMの違いは?」と問われた際、明瞭に答えられる方はどれだけいるだろうか。
不揮発性と一口にいっても、構造や特徴はメモリタイプによって異なる。用途に応じた適切なメモリが選択できるよう、ぜひダウンロード資料を参照されたい。 |
不揮発性という点は同じであっても、メモリタイプによってデータの書込み方法やそこに要する時間、保証できる書換え回数は異なる。製品開発にあたっては、各々のメモリタイプが持つ特徴を捉え、用途に応じ適切なタイプを選択せねばならない。そこで、本稿では富士通セミコンダクターメモリソリューションがまとめたホワイトペーパーより、汎用不揮発性メモリの種類とその中でもFRAMについて、深く解説していきたい。
富士通セミコンダクターメモリソリューション提供 ホワイトペーパー
「FRAMの概要と商談事例」
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不揮発性メモリの中でFRAMは何に優れているのか
不揮発性メモリは、低消費電力であることや電源オフでもデータが保持できることを長所に持つ。ただ一方で、揮発性メモリとは違いデータの書込み回数が有限であったり、高速な書込みが苦手であったりなど短所もある。したがって、メモリタイプを選択する上では「書換え耐性(回数)」「書込み速度」に注視せねばならない。耐性はデータを壊さないための「保護性」に、速度は同じ時間で取り扱うことのできる「データ量」に直結し、どちらも製品開発における重要なニーズだからだ。
下の表は汎用メモリとしてフラッシュメモリ、EEPROM、FRAM、そして揮発性タイプのSRAMを比較したものだ。この中でFRAMは、先に挙げたニーズを達する上で他タイプ以上の有意性を持つことがわかる。
FRAMが持つ優位性。「EEPROMを使っているがデータを頻繁に取得するにもメモリの書換え制限からそれができない」「EEPROMでは瞬断時や停電時に書込み中のデータが失われてしまう」「SRAMのデータ保持に必要なバッテリーを無くしたい」こうした課題は、FRAMを使用することで解消し得る。 |
フラッシュメモリと比べると、FRAMはまだそれほど認知や理解が進んだメモリタイプではない。どのインダストリーのどんなアプリケーションで採用されているのか。信頼できるほどの実績を持っているのか。疑問を持つ方は少なくないだろう。ただ、富士通セミコンダクターメモリソリューションを例に出せば、同社の出荷数だけみても、1999年の出荷開始から21年の間で累計40億個の出荷実績がある。アプリケーション領域についても、インフラやネットワーク、車載、医療、民生機器など多岐にわたる。
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不揮発性メモリやFRAMについて簡単に解説してきた。ダウンロード資料では各メモリタイプが技術的にどういう違いがあるのか掘り下げている。また、富士通セミコンダクターメモリソリューションの豊富な実績に基づいた「FRAMの商談実績」も数多く紹介。同社はこの7月に「125℃動作を保証するFRAM」としては最大メモリ容量となる4MビットFRAMを開発するなど、FRAM市場を牽引する1社である。そんな同社がまとめた本資料は、製品開発を進める上できっと役立つはずだ。
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富士通セミコンダクターメモリソリューション提供 ホワイトペーパー
「FRAMの概要と商談事例」
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