動画や電子書籍、ゲームなどのデジタルコンテンツ配信をはじめ、ネット通販や太陽光発電等の事業を展開するDMM.com。多角的な事業展開を図るDMM.comグループにおいて、情報システムの構築から運用までを担っているのがDMM.comラボである。同社は、サービスの提供基盤であるWebサイトの画像サーバーにおいて、パフォーマンスの問題の他、数々の課題を解決していった。今回はその経緯について担当者に話を聞いてみた。
I/OボトルネックがWebサイト運用上の課題に
第一世代画像サーバー構成図 |
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第二世代画像サーバー構成図 |
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DMM.comのWebサイトの「第一世代」となる画像サーバーは、NFSストレージサーバー、オリジナルサーバー、プロキシサーバーの3階層で構成されていた。同社のWebサイトには多様な画像素材が使われており、サイズは小さいものの画像ファイルの数が非常に多いのが特徴だ。アクセス数に応じて読み込む必要があるファイルの数が増えトラフィックがかさむことから、I/Oのキャパシティを稼ぐためにプロキシサーバーを30台も並べてスケールアウトさせる必要があったのである。
DMM.comラボ ネットワーク部 プラットフォームエンジニア 板谷郷司氏は、「それぞれのプロキシサーバーには1GbpsのNICを搭載していましたが、ディスクI/Oボトルネックの問題もあって実質的なスループットは500Mbps程度が限界だったと思います」と振り返る。
そこで、プロキシサーバーを廃止して商用CDN(Contents Delivery Network)のエッジサーバーから画像データを配信するようにしたのが「第二世代」の画像サーバーである。CDNを採用したことで、コスト面での負荷が大きかったサーバーの台数を激減させることに成功するとともに、パフォーマンス不足の問題も解決できた。しかし、今度はキャッシュの保持期間に問題が発生してしまうこととなる。画像ファイルを更新した際に、古いファイルが残ってしまいWebサイトに反映されないといった、キャッシュクリアがタイムリーに行われない状況が多発してしまったのである。また、サーバー台数を減らしたことでイニシャルコストは下げられたが、CDNのコストも発生するのため劇的というほどのコスト削減効果は得られなかった。
こうしてDMM.comラボでは、問題解決のための検証を重ねた結果、第二世代の画像サーバーのキャッシュクリア問題を解決しつつ、パフォーマンスを改善し、さらにはコストも低減できるという「第三世代」の画像サーバーを構築。2012年夏に運用を開始した。2013年夏にはその手法を動画配信サーバーに適用、サーバー台数を14台から2台に削減しながら、それまでトータルで8Gbps程度だったスループットを最大16Gbpsと倍増することに成功した。
第三世代において、DMM.comラボはいったいどのような手法をとったのだろうか。
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DMM.comラボはいったいどのような手法をとったのだろうか
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