ハクティビスト集団最大の"武器"DDoSの脅威がますます増大、いますぐ企業が取り組むべき対策とは?
「アノニマス」は、ただ自らの技術をひけらかしたり、あるいは金銭の窃取のみを目的とした従来のハッカーとは根本的に異なる、政治的・社会的主張を伴った「ハクティビスト」と呼ばれる新しいタイプの攻撃者の代表的な集団である。彼らがその名を世界中に知らしめるきっかけとなったのが、2010年に行われた、「オペレーション・ペイバック」と呼ばれる一連の攻撃だ。同年12月、アノニマスは、ウィキリークスの創始者であるジュリアン・アサンジを支持することを決め、ウィキリークスへの送金を停止した銀行やクレジットカード会社に対し、DoS/DDoS攻撃を展開した。これにより、多くの企業のWebサイトがダウンし、サービス停止に追い込まれるなど、その被害は甚大なものとなった。この攻撃を機にアノニマスは、著作権侵害対策を実施する組織や法律事務所、そして個人に対してさえも、さまざまな攻撃を行うようになっていく。これらの攻撃は多くのメディアで詳しく報道され、アノニマスの悪名は世界中に広がることになる。
●アノニマスから攻撃を受けた企業・団体の一部 | バンク・オブ・アメリカ | ウィキリークスとの取引を停止したことに対して攻撃を受ける |
---|---|
ペイパル | ウィキリークスとの取引を停止したことに対して攻撃を受ける |
VISA | ウィキリークスとの取引を停止したことに対して攻撃を受ける |
マスターカード | ウィキリークスとの取引を停止したことに対して攻撃を受ける |
ソニー | PS3の改造問題で、情報公開した人物を提訴したことで攻撃を受ける |
エジプト政府 | エジプト革命を支援する目的で攻撃を受ける |
チュニジア政府 | ジャスミン革命を支援する目的で攻撃を受ける |
最高裁判所 | 改正著作権法が成立したことに対して攻撃を受ける |
JASRAC | 改正著作権法が成立したことに対して攻撃を受ける |
そもそもアノニマスとは、インターネットのユーザーで、緩やかに結束したハクティビストによって構成された集団である。そのメンバーは世界中に広がっているうえに、メンバーの匿名性を保つことにとりわけ重きを置く仮想コミュニティとしての側面も持つ。現在もアノニマスは、世界中のIRCチャンネルやさまざまなチャットルーム、掲示板などでメンバーを募集する"リクルート活動"をしており、拡大を続けているのである。
<続きはPDFで ⇒ ダウンロードはこちら>
「アノニマス」はあなたの会社も狙っている!? ~最新のサイバー攻撃には先手必勝で対抗すべし~
本稿で紹介している、「『アノニマス』はあなたの会社も狙っている!? ~最新のサイバー攻撃には先手必勝で対抗すべし~」のPDFを無償で配布しています。下のリンクからアンケートページに進んでいただき、アンケートにお答えいただいたあとにダウンロードできます。
(マイナビニュース広告企画)
[PR]提供:ホワイトペーパー