未加工コンテンツ1時間あたりに必要な容量が”14倍”に

アナログ・ビデオ・コンテンツからデジタル・コンテンツへの移行によって、キャプチャ、プロダクション、配信という一連のビデオ製作作業全体のコストが下がり、容量が爆発的に増加した。各メディア・ソースから入手するデータ量の増加と、各プロダクションが採用する情報源の増加、という2つの変化が同時に発生することで、完成品1時間あたりに必要な容量が増えている。

各情報源からのデータ量が増加したのは、解像度が高くなったことに起因している。現在4Kが登場しているが、間もなく多くのビデオ・ワークフローで8Kコンテンツが一般的になるだろう。UHD-2、Digital Cinemaフォーマットのいずれであっても、8Kコンテンツは4Kや2K(HD)よりはるかに大きなファイルになる。

さらに、高解像度で発生するモーション・アーチファクトを回避するためにビデオのフレーム・レートや、リッチで臨場感のあるコンテンツにするためにダイナミック・レンジと色深度が増加している。そのため今後7年の間に、未加工コンテンツ1時間あたりに必要な容量は14倍になる見込みだ。

完成品1時間あたりの、撮影時間は”2倍”、容量は”28倍”に

完成品1時間あたりに必要な未加工コンテンツ量が増加

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2017年にメディアやエンターテイメント業界向けに行った調査では、回答者の46%が、完成したビデオ1時間に対してオリジナル・コンテンツを6時間以上使用したことがわかった。よりイマーシブなエクスペリエンスを追求する動きによって、より高度なプロダクションが求められ、今後7年の間に、完成品1時間あたりに必要な未加工コンテンツの時間が倍増することになる。

また、解像度アップとカメラの増加という2つのインパクトにより、多くのクリエイターは今後数年間で、以下の表のように容量の大幅増加が必要になる見込みだ。

2017 2024 増加率
1時間あたりの撮影に必要な容量 5TB/時間 70TB/時間 14倍
完成品1時間あたりの撮影時間 5時間 10時間 2倍
完成品1時間あたりの容量 25TB/時間 700TB/時間 28倍


コンテンツ・オーナーにとって、これは重大な問題。ストレージ予算を大幅に増やすか、従来よりも高速にプライマリ・ストレージからスタティック・アーカイブに移動する必要がある。そしてこのいずれの変化も、プロダクション・コストと手間が増えてしまう。

さらに、この問題は時間の経過と共に悪化。例えば、2024年までに、5時間分の撮影を使った、完了まで2時間かかる1時間分の完成品に必要な容量は700TBになる。完成品1時間に100時間分の撮影コンテンツを使用する場合、合計撮影容量は35PBだ。

そして、これらのメディア業界の課題をすべて解決できるのが、”オブジェクト・ストレージ”だ。


本稿で提供するPDFでは、メディア業界が抱える課題と、その解決にオブジェクト・ストレージが適する理由、オブジェクト・ストレージの導入事例などが、より詳細に語られている。メディア業界の方はもちろん、オブジェクト・ストレージに興味を持った方は、ぜひ、その内容をチェックしていただきたい。

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・要約
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・著者について

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