マイナンバー制の導入をはじめ、自治体や医療機関など社会基盤における個人情報の保護が必要となった一方で、インターネットを通じたサイバー攻撃が増加の一途をたどっている。とくに、巧妙に組織内の情報を狙う「標的型攻撃」は、公共機関や自治体から一般企業までを幅広くターゲットとしており、不正アクセスによる情報漏えいは今や大きな社会問題となっている。
2015 年 7 月には、内閣サイバーセキュリティセンター (NISC) が、政府機関のセキュリティガイドラインである「サイバーセキュリティ戦略」の抜本的強化策の 1 つとして、重要情報を扱う情報システムをインターネットから分離することを決定。同年 8 月には総務省が各自治体の住民基本台帳システムとインターネット用端末とを完全に分けるよう推奨した。今では公共機関のみならず、一般企業においても「インターネット分離」によるセキュリティリスクの回避が求められるようになっている。
しかし、「インターネット分離」で企業内の情報漏えいを防ぐといっても、インターネットへの接続をすべて禁止してしまうと、まともに業務を行うことすらできなくなってしまう。そこで注目したいのが、パラレルスが提供する企業向けのクライアント仮想化ソリューション「Parallels Remote Application Server (パラレルス リモート アプリケーション サーバー、以下「Parallels RAS」)」だ。
安全・快適なシステムを高いコストメリットと共に構築・運用
Parallels RAS を導入すると、ユーザーが業務に使っているクライアント デバイス (PC でもモバイル機器でも可) 上で Parallels RAS から配信される Windows アプリケーションやデスクトップ画面を使い、インターネット上の Web ページやデータに直接アクセスすることなく操作できるようになる。
作業を実行しているのはあくまでもサーバー上であり、このサーバー上で動作しているアプリやデスクトップの画面がクライアント側に画面転送される仕組みのため、クライアントデバイスからの情報漏えいを防ぐことが可能。セッティングも容易で、多数のデバイスを使用している企業でも、安全で効率的な運用が行える。
また、Parallels RAS は、Windows、Mac をはじめ、iOS、Android、各種 Linux ディストリビューションなど、さまざまな OS でのクライアント アプリケーションが提供されているため、それぞれの OS のデバイスであっても作業の継続性を維持することができる。これにより、モバイル機器の社外活用や、テレワーク・在宅勤務など新たなワークスタイルへの対応なども、セキュリティを担保したまま行えるようになる。加えて、デバイス内にデータが保存されないため、モバイル機器が故障・紛失した際にも情報漏えいを防ぐことが可能だ。
さらに、8 月 1 日より提供開始されたばかりの最新版「Parallels RAS バージョン 16」では、社内アプリやレガシー アプリを含む、リモート アプリケーションを iOS や Android デバイスのネイティブ環境と同じ操作感で使用するための「ネイティブタッチ サポート」を強化。より快適に、モバイル機器で Windows 用業務アプリを操作することが可能となっている。
クライアント仮想化ソリューションは、アプリケーション配信とデスクトップ配信が別々だったり、一部のよく使う機能がオプションだったりとトータルで高いコストが必要な製品が多いが、Parallels RAS ではすべての機能が標準搭載されているため、コスト的なメリットも高い。サーバーはオンプレミスだけでなく、Azure や AWS を利用することも可能。高度な負荷分散機能も標準搭載され、シングル サーバーでも効率的に運用することができる。
このように、セキュリティの強化だけでなく運用面、コスト面においても魅力的な Parallels RAS は、すでに数多くの企業で導入されている。セキュリティ レベルの高度化と運用コストの大幅削減を同時に実現した「川口信用金庫」様や、安全で効率的な巡回健診・巡回診療システムを構築した「エム・オー・エム・テクノロジー」様などの導入事例は、本稿でダウンロードできる資料にまとめてある。情報漏えい対策をはじめ、ワークスタイル変革、モバイル対応、コスト削減などの課題を抱えている企業担当者は、ぜひともご一読いただきたい。
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