サイバー攻撃や不正アクセスの手口が巧妙化するにつれて、個々の端末に対するセキュリティ対策が必須と考えられるようになりました。そこで注目されているのが、ネットワークに接続するあらゆる端末を、人的脅威や攻撃から保護するエンドポイントセキュリティ。今回は、エンドポイントセキュリティの具体的な活用事例をご紹介します。
Webサービス事業の急拡大に対応したセキュリティ対策
ネットオークション事業やスマートフォン向けゲーム事業などを手掛けるA社は、Webを介したさまざまな事業を起こし、その規模を急拡大させていました。事業の種類や規模が拡大するに伴い、社外へPCを持ち出したり、社外から社内ネットワークにアクセスしたりといった作業が増え、個々の端末に対するセキュリティ対策が必須となったのです。また、他社との業務提携も増加したことで提携先とセキュリティレベルを一致させる必要もありました。
このようなセキュリティ対策への要求に対して、スピーディに導入が可能なエンドポイントセキュリティを採用。個別にセキュリティソフトや暗号化ソフトをインストールしていた時代に比べて管理の手間や不具合の発生率、PCの動作の重さなどが改善されたといいます。また、社外からセキュアに社内ネットワークを利用するためのツールとしても、エンドポイントセキュリティを活用。どこからでも安全確実なネットワーク接続が可能になれば、業務効率の向上にも役立つと見込んでいるようです。
このようにエンドポイントセキュリティは、スピード感が重要視されるWebサービス事業の拡大に貢献しています。
エンドポイントセキュリティを活用した環境構築の効率化
教育系の書籍を出版するB社は、英語教育などをオンラインで提供する外資系企業グループに参加したのち、よりきめ細かなサービスの提供を目指し、グループからの独立を決定。外資系企業グループに参加していたころは、グループから提供されたIT資産を利用していたものの、独立にあたって独自の環境を構築する必要に迫られました。そこで問題になったのが、多数のクライアントPCに対するウィルス対策やハードディスク暗号化です。それまではグループから提供されていたセキュリティ対策で事足りていたものの、いざ独立する段階になってベンダーやソフトの選定が難航したといいます。
そこで注目したのが統合的に端末のセキュリティ対策が可能な、エンドポイントセキュリティ。暗号化ツールやアンチウィルス、ファイアウォールなどを個別に選定するよりも簡単にセキュリティを整備でき、独立時の環境構築を効率化させることに成功しました。また、導入後の運用・管理の手間も、エンドポイントセキュリティを提供しているベンダーからのサポートにより、軽減されているそうです。
エンドポイントセキュリティで端末の紛失によるリスクを軽減
企業向けの健康管理Webサービスを提供しているC社は、そのサービスの関係上、多数の個人情報を取り扱っています。そのため、顧客企業の従業員の健康データなどが格納されたPCなどの扱いには、細心の注意が必要との認識がありました。
C社ではより一層のセキュリティ強化対策として、社外に持ち出すPCを万が一紛失したり、盗難の被害にあったりという人的脅威に備えることを決定。それまでPCのBIOSにパスワードロックをかけることで不正ログイン対策を施していましたが、ストレージだけを抜き出された場合を想定すると、それだけでは不十分との認識があったからです。そこで導入されたのがエンドポイントセキュリティ。暗号化ツールを含む各種セキュリティ機能を搭載し、PCの動作や業務への影響が少ないことが決め手だったといいます。
環境構築や人的脅威に対応するエンドポイントセキュリティ
エンドポイントセキュリティは、IT環境の拡大・新規構築時のセキュリティ対策として役立つほか、紛失・盗難といった人的脅威にも対応できるツールです。自社のセキュリティ環境を手軽にかつ、確実に強化したい場合には、対策案の一つとしておすすめできます。
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