クラウドの中でも、インフラやプラットフォーム構築として自由度が高いIaaSが注目されています。コスト削減などの目的で、クラウドファーストの考えが広まりつつある中、日本企業も年々多くの企業がクラウドの採用を決定しています。
実際にクラウドの導入を決め、IaaSの利用を決定した場合、問題になってくるのが、どの業者を選ぶのか? ということです。クラウドの普及に伴って、IaaSなどのサービスを提供する業者も増えつつあります。多くの業者の中から、自社にあった業者を選ぶためにはどうしたらよいのでしょうか。
業者を選定する際のポイント
企業によって、IaaSの採用を決定した理由というものはさまざまでしょうが、多くの場合、コスト削減といったことが大きな理由になっているはずです。そのため、真っ先に重視したいのはコストパフォーマンスの部分です。サービスによって、機能や性能は大きく変わってきますし、提供する業者によってもそのコストは大きく変わってきます。そのため、自社が必要としている最適な機能・性能を備えたものを選んだうえで、最もコストを安く抑えることができるコストパフォーマンスの高いものを選ぶようにしましょう。
また、アメリカの提唱したクラウドファーストの普及への懸念材料としても議論されることの多い、クラウドのセキュリティ面での脆弱性に関してもこだわりたいポイントです。クラウドは自社で管理している今までのシステムとは違い、どこからでもアクセスが可能であるため、その特性上セキュリティ面を心配する声は多く聞かれます。
近年では、セキュリティや安定性に関しては、数年前に比べかなり改善されてきており、自社設置のシステムよりも更に堅牢なセキュリティを売りにしているサービスも存在します。しかし、このセキュリティの堅牢性もまだまだ業者間で開きがあるため、慎重に選ぶようにしたいところです。最低限、見るべき代表的なポイントはデータを管理するデータセンターの設置場所がどこなのか? という点でしょう。データセンターが自然災害などで被害を受けやすいような場所に設置されていたり、一か所に集中していたりするような場合には、万が一の恐れが高くなりますので避けるようにした方がいいでしょう。
IaaS導入の際に業者の選定をコンサルタントに依頼する
サービスを提供する業者を選ぶ際の大まかなポイントをご紹介しましたが、これらのポイントはどれも深い知識が必要になってくるものばかりです。IaaSはクラウドの中でも高度な知識を必要としますので、業者を吟味する際にもそれなりの知識が必要になってくるのです。自社にIaaSへの知識が深い人材がいればいいですが、もし少しでも不安を覚えるのであれば専門のコンサルタントへの依頼を考えるのもひとつの手です。
近年では、IaaSの導入や業者の選定を専門で行っているコンサルタントが増えてきており、利用する企業も多く存在します。コンサルタントに相談することで、第三者の客観的な目線から機能性とコストなどを数値化し、分析してくれるため、効率の良い選定をするのに役立ちます。また、IaaSの導入を検討している企業の行う事業自体に対しても、業界に深い知識を有しているコンサルタントも存在するため、現在の事業の状況や目指す将来像などをヒアリングしたうえで適切なアドバイスを受けることもできます。さらには、導入後の運用方法や操作方法などに関しても、企業にあった使い方を提案してくれるでしょう。
IaaSの導入を成功させるためには、そもそものサービスを提供している業者の選定が大きなカギを握ることが多いですので、必要とあればコンサルタントの力を借りて最良の選択をしたいものです。
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