"ノマドワーカー"の増加や、シェアオフィスでの勤務など、近年、働く場所はオフィスに留まらず、会社員であっても多様な環境で働く人が増えている。とはいえ、社内のコミュニケーションやスキル伝達においては、相手のパソコン画面を直接確認したり、作業中の操作を見せたりといった場面もときには必要である。さらに、社内や顧客を対象にしたテクニカルサポートをはじめ、サーバーやシステムの保守・メンテナンスにおいても、リモート操作は不可欠だ。
そこで本連載では、離れた場所からでも、デスクトップパソコンやモバイルデバイス、IoTデバイスにインターネットを通じて接続が可能なツール「TeamViewer」について紹介する。
世界No.1のリモートデスクトップツール、TeamViewer
TeamViewerは、1時間に3万件以上が新たにダウンロードされている、世界で最も人気の高いリモートデスクトップツールだ。このツール1つで、自身のすべてのコンピューター、サーバー、デバイスにおいてリモート操作をはじめ、画面の共有、簡易なビジネスチャット、ウェブおよびビデオ会議、バックアップ、マルウェア対策、オンライン・ホワイトボードといったソリューションまで提供し、場所を問わない働き方をサポートするうえ、社内や顧客との円滑なテクニカルサポートを支援する。
サービスを提供するのは、2005年にドイツのゲッピンゲンで設立されたTeamViewer社。現在は、60ヶ国以上の従業員800人ほどで構成される組織で、日本にも2018年5月にオフィスが開設された。営業やチャネル開発、ソリューションエンジニア、マーケティングスタッフなどが在籍し、日本ユーザーの支援にあたっている。
TeamViewerは、もともと社内の"働き方改革"を目的にしたリモートデスクトップツールとして自前で開発されたのが発祥だ。現在でも個人に関してはライセンスフリーで利用可能で、法人の商用利用については有料で提供している。TeamViewerにこれまでに接続されたデバイスの数は累積20億台にもおよび、デスクトップリモートツールとしては断トツで世界ナンバーワンと言える。アクティブユーザー数は全世界に3億3000万人、4億台がつながれている状況で、欧州を中心に、アメリカ、近年はアジア太平洋諸国において利用者が拡大している。
導入も利用も、シンプルでセキュア
TeamViewerが提供するリモートデスクトップツールとしての機能は、ほかのツールとほぼ同様だ。しかし、全世界でこれほどまでに支持を集めているのは、導入・利用にあたってのシンプルさが1つに挙げられる。
サポートを受ける側は、「TeamViewer クイックサポートリンク」をクリックして、自身のコンピューター上でアプリケーションを実行させるだけ。あとは与えられたIDとパスワードを入力するだけで、簡易かつ安全にデバイスどうしが接続される。事前にソフトウエアをダウンロードして、ファイアウォールポートを開き、コンピューターとルーターを設定させるといった、めんどうかつ複雑な作業や手順、手間を強いることなく、コンピューターをはじめ、Android、iOSなどのモバイル端末を、複数のプラットフォームにまたがり簡易に接続できる。
また、アクセスとライセンスの許可をそれぞれ個別に設定して、柔軟かつセキュアに管理ができるのもメリットだ。たとえば、遠隔操作はできてもファイル転送を禁止するなど細かな制限をかけたり、接続を受け入れるユーザーを限定するホワイト/ブラックリスト管理ができたりと、管理者側で30以上の項目について細かく対応ができる。
ネットワークの安定性も重要なポイントだ。TeamViewerでは、4Kまでの画質に関し、確実でスムーズな操作ができる帯域が確保されている。TeamViewerのインフラストラクチャーは、「ISO 27001認証」を受けているほか、米国の医療情報のセキュリティ保護法「HIPAA」とクラウドセキュリティに関する第三者評価・認証制度「SOC2」に完全にも準拠するなど、データの保護セキュリティに関しても万全の対策が取られている。
テレワークに最適なソリューションツール
TeamViewerは、遠隔サポートや遠隔機器のモニタリング・コントロール、無人機器の動作状況、共同作業など、さまざまなシーンで活用されている。なかでも有用なのはやはり"テレワーク"だろう。
リモートデスクトップを導入すれば、オフィスにあるハイパフォーマンスなマシンを手近にあるデバイスからそのまま操れるようになるが、仮想デスクトップ (VDI)や、DaaS (Desktop as a Service)、RDP ターミナルサービス 仮想アプリケーションといったほかのソリューションに比べて、TeamViewerなら、現在の環境をそのまま利用して簡単に導入ができる。規模を問わずに低コストで使いたい時期だけ限定して利用することも可能だ。監視ツールや資産管理など、ほかのツールも同時に使用でき、各種レポート機能も充実している。
前述のとおり、TeamViewerは個人ユーザーであれば無料で使い続けられる。そのため、エンジニアやIT部門の担当者が最初は個人として利用して、便利さを実感したうえで会社や組織に導入する事例が多い。法人の場合にも7日間の無料トライアル期間が設けられているので、まずは積極的に試してみてほしい。
監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)
大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。G Suite(旧名:Google Apps)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでTeamViewerの普及に尽力している。
サテライトオフィス
■クラウド環境でのビジネス支援に特化したインターネットシステムソリューションベンダー■
さまざまなビジネスモデルに最適なソリューションパッケージを開発し、ユーザー目線に立った戦略の企画・提案を行っています。本稿で紹介するTeamViewerをはじめ、業界No.1の導入実績を持つG Suite(旧 Google Apps)やOffice 365などの提供を通じ、クラウドコンピューティングに関わるビジネスの可能性を追求しています。
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