企業間の競争が激化する今、顧客データを活用したデジタルマーケティングが企業の競争力を高めることは、もはや自明のこととなった。しかし、どういったマーケティングツールを選べばいいのかがわからなかったり、自社での運用が難しかったりと、立ちはだかる数々の課題を前に、尻込みしてしまう企業も少なくない。デジタルの世界で企業競争力を高めるためには、どんなツールを導入し、どのようなパートナーを選ぶべきなのか。Tealium認定パートナーである、株式会社ルチェントスの代表取締役 兼CEO 矢野 善敏氏、TECH ENGINEER 柳田 英治氏、TECH ENGINEER 石鍋 敦敬氏に話を聞いた。
新進気鋭のデジタルマーケティング集団、ルチェントスとは
―矢野さんは2022年にルチェントスを創業されました。創業に至った経緯について教えてください。
矢野氏:私は、制作会社および大手代理店にて、デジタルマーケティング業界に20年以上携わり、さまざまな企業のデジタルマーケティング戦略を支援してきました。
ルチェントスを創業したきっかけは、私自身がそれまでに携わってきたデジタルマーケティングの分野で、多くの課題を目の当たりにしたことからです。効果的なデジタルマーケティングを実現するためには、フロントエンドおよびバックエンドのシステム知識、広告やメール、プッシュ通知などを活用するマーケティングの知識、それらを実行するさまざまなツールに関する知識、さらにMarTech(マーケティングテクノロジー)に関する高度な専門知識が不可欠です。また、各部署やツールベンダーを横断するコミュニケーション能力も求められます。これらの複雑な課題を解決するために、ルチェントスはデジタルツールの調査、最適化、導入・運用を支援することをミッションとして掲げ、2022年に設立いたしました。それ以来、カスタマーエクスペリエンスマネジメント(CXM)を中心に据えたデータ活用ソリューションを提供しています。
―ルチェントスの事業について教えてください。
石鍋氏:カスタマーエクスペリエンスマネジメント(CXM)を中心に据えたデータ活用ソリューションを提供しています。具体的には、クライアント企業のマーケティング戦略を支援するためのデジタルツールの選定から導入、最適化、運用までを包括的にサポートし、最新のテクノロジーを活用したマーケティング活動を効果的に推進していくのが私たちの仕事です。
ルチェントスが語る、Tealiumの唯一無二の魅力とは
―Tealium認定パートナーとして、Tealiumとタッグを組むに至った理由は、どのようなところにあるのでしょうか。
矢野氏:Tealiumとのパートナーシップを決定したのは、Tealiumのカスタマーデータプラットフォーム(CDP)が卓越したデータハブ機能を備えていることに、大きな価値を見出したからです。つまり、リアルタイムにデータを処理する能力と、他システムと即時に連携できる点が魅力だったということです。
Tealiumのデータハブ機能の活用は、デジタルマーケティングを実行する上での大きな課題である、Webサイトやアプリ、オフラインなどで取得されるデータの収集・加工・分析・各種実行ツールへのアウトプットの役割を果たし、リアルタイムにデータを活用する最適な仕組みであると認識します。
また、Tealiumのプロフェッショナルサービスチームとの連携により、導入から運用・ライセンス管理に至るまでの高品質なサポートを提供できる点も大きな魅力でした。
―ほかのCDPと比較して、優位性を感じた部分はどこですか。
柳田氏:Tealiumの卓越したデータハブ機能は、
・Tealium iQ™ Tag Management(即時データ収集)
・Tealium EventStream API Hub™(リアルタイムイベント処理)
・Tealium AudienceStream™(即時Audience更新)
・Tealium DataAccess(リアルタイムデータアクセス)
・Tealium PredictML™
といった技術によって構成されています。
これらの技術により顧客接点から得られるデータの収集、処理、分析、予測をリアルタイムで行うことができ、迅速かつ効果的なマーケティング活動をサポートします。これが他社よりも優れていると感じるポイントです。
特に注目すべきは、Tealium iQによるデータの同意管理(Consent Management)でしょう。これにより、ユーザーのプライバシーを尊重しながらデータを収集し、適切に管理することができます。さらに、異なるデータソースからのデータを一括して統合し、統一されたデータ管理を実現します。
また、Tealium Predictは、Audienceデータの再利用が可能となり、顧客の行動を予測し、次に取るべきアクションをリアルタイムで提案できます。
ルチェントス×Tealiumのシナジーがもたらす3つの効果
―ルチェントスとTealiumのソリューションによって、どのようなシナジーが期待できるでしょうか。
矢野氏:ルチェントスの強みは、デジタルツールの選定、最適化、導入・運用の専門知識とWEBエンジニア、ツールエンジニアとしての技術力にあります。当社は、クライアント企業のニーズに最も適したツールを選定し、効果的に導入・運用するためのサポートを提供しています。そのため、Tealium以外のソリューションに関しても専門知識があります。そこにTealiumのリアルタイムデータ処理能力と弊社の専門知識・技術力が組み合わさることで、クライアント企業の様々なデジタルマーケティング環境に、Tealiumを最適な形で柔軟に、導入・運用を提案することができるのです。
―ルチェントスのように、専門知識を持って伴走してくれるパートナーがいたら心強いですね。
石鍋氏:はい。Tealiumが多様なソリューションとの接点を持つことができる故に、導入に際してはさまざまな知識や経験が必要になります。Tealiumの導入や、利用を継続していくためには、既存のデジタルマーケティングツールやWEBサイト、アプリなどシステム間の連携を考慮する必要があります。それだけでなく、マーケティング担当や運用担当、情報システム部など、関連する人たちとタスクや役割を分担するなどのコミュニケーションも不可欠です。
施策の導入を実施する場合、広告施策なら広告ベンダー、MA連携ならMAベンダーとも連携しなければなりません。さらに専門領域外に関してはそれぞれのベンダーが対応するのは難しく、クライアント企業の導入プロジェクトメンバー内での確認や決定が必要となります。このようなプロジェクトには、幅広い知識や技術、運用経験が求められるでしょう。その点において私たちはクライアント企業に対して貢献できると考えております。
柳田氏:実際に対応してきた案件では、Tealiumを導入する際に既存の広告施策やMAツールとの連携が求められました。当社がプロジェクトメンバーと各部門、ベンダーの橋渡しをすることで、円滑なコミュニケーションとスムーズな導入、運用を実現しました。また、ライセンス更新においてもクライアント企業の予算やニーズに合わせた柔軟なプランを提供し、消化シミュレーションやボリューム提案を通じて最適なソリューションを提案することで、クライアント企業のビジネス成長をサポートしてまいりました。
―TealiumのCDPについて、今後さらに期待することは。
矢野氏:TealiumのCDPには、ゼロパーティーデータ、ユニバーサルIDソリューション、データクリーンルームといった個人情報やユーザーの趣味嗜好の活用、クッキー規制に関するソリューションの強化を期待しています。これにより、クライアント企業はよりいっそう高精度なマーケティング施策を実行し、顧客の信頼を得ることができるでしょう。
柳田氏:生成AIや機械学習の活用についても大いに期待しています。データのパーソナライズだけでなく、施策の提案や開発効率の向上、開発品質の向上、運用面の支援・強化を目的としたAI活用により、クライアント企業のマーケティング施策全体の効率化や効果向上を期待しています。
―ルチェントスとTealium、この2社で今後どのような価値を顧客に提供していきたいですか。
矢野氏:私たちの目指すところは、クライアント企業がデータ活用型のマーケティングを実現し、競争力を高めることです。Tealiumとタッグを組むことで、クライアント企業に対して大きな価値を提供できると考えています。
Tealium以外のソリューションと組み合わせることで、相乗効果を最大限に引き出すことができます。具体的には、統合されたデータ基盤を活用した高度な分析とパーソナライゼーションの実現です。これにより、広告施策やマーケティングオートメーションツールとのシームレスな連携が可能となり、マーケティング効果を飛躍的に向上させます。
柳田氏:さらに、当社ではTealium社の社員と同じ目線でクライアント企業のオンボーディングを支援しています。ハンズオンやOJTを通じて、自立した運用をサポートします。
石鍋氏:また、Tealiumのもつグローバルな成功事例を日本市場に最適化し、具体的な成果を引き出すためのカスタマイズを施すこともできます。たとえば、欧米の事例をもとにして、日本の消費者行動やマーケットトレンドに合わせたソリューションも提供可能です。
矢野氏:Tealiumとともに、革新的なソリューションを提供し続けることで、クライアント企業のビジネス成長を全力でサポートしていきたいですね。
―ありがとうございました。
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[PR]提供:Tealium Japan