深刻な人手不足に直面する建設業界にとって、デジタル活用による生産性向上は避けて通ることができない課題だ。
こうした中、重要となるのが、国際標準規格であるファイルフォーマットIFCを活用して多くのステークホルダーと協業を行う「オープンBIM」である。このオープンBIMの仕組みの中ではBIMを中心とした膨大な属性情報が企業の枠組みを越えて利活用され始めている。
AWSを中心とした建設デジタルプラットフォームを構築し、全社を挙げてオープンBIM活用を推進する株式会社竹中工務店は、ステークホルダーがオープンBIMの仕組み上で行うコミュニケーションを分析し、新規案件の業務プロセスに反映させる実証実験(PoC)を開始。
以前は外部サービスのデータを参照し、実際に分析できるようになるまでに数日のタイムラグが生じていたが、外部サービスに接続せずにデータを分析できる環境を実現し、ユーザーの頭にアイデアが浮かんだとき、すぐに分析が行えるようになったという。
同社はいかにして膨大な量のデータを効率よく運用・管理できるようになったのか。BIM活用による生産性向上の取り組みについて、キーパーソンにインタビューを実施した。
深刻な人手不足の解決のためオープンBIM活用に取り組む
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