前回は、「Poly」が音と映像の面で快適なビデオ会議の環境を実現することを解説した。株式会社サテライトオフィスでは「Poly」製品群のうち高性能スピーカーフォン「Poly Syncファミリー」の3製品と、カメラを内蔵したUSBビデオバー「Poly Studio」を取り扱っており、用途に応じて選択・組み合わせることで、ビデオ会議における多くの不満を解消できる。今回は、各製品の特徴をあらためて紹介しよう。
高品質な音声処理機能と使いやすさでビデオ会議を支える「Poly Syncファミリー」
「Poly Syncファミリー」は、1人から数人程度での利用を想定した小型モデル「Poly Sync 20」、中規模会議室まで対応できる「Poly Sync 60」、その中間に位置づけられる「Poly Sync 40」と、利用シーンの規模に応じて3モデル用意されている。
いずれのモデルも、複数のマイクと高性能なスピーカーによって優れた集音能力とクリアな音声を実現し、ノイズやエコーの軽減機能を備えている。ビデオ会議は静かな会議室で行われるとは限らず、デスクサイドのミーティングスペースなどで行う場合もあり、外部からの騒音が気になってしまうことが多い。「Poly Syncファミリー」に備わるアコースティックフェンス機能は、仮想的に壁をつくり外からの騒音を遮断することができる。決められたスペースにいる人の音声のみ拾うため、会議に集中し快適なビデオ会議を実現できる。
全モデルがUSB接続とBluetooth接続に対応しており、PCだけでなくタブレットやスマートフォンと組み合わせて利用することが可能だ。また着信応答などの基本操作はタッチ操作で行え、通話状態はLEDの光によって把握。モデルごとにサイズは異なるが、見た目と機能は同じため、会議室の規模に応じたモデルをそれぞれ設置しても操作に迷わずに済む。
1人から大会議室まで需要に応じて使い分け可能な3モデル
最もコンパクトな「Poly Sync 20」は、集音範囲が半径約2mで、内蔵バッテリーだけで連続最大20時間の通話が可能だ。個人利用向けではあるものの、ハドルルームと呼ばれるような小規模なスペースを利用した会議に充分対応できる。本体が34×95×182mmと小さく、重量も360gと毎日持ち歩くことが苦にならない軽量なデザインもポイントだ。内蔵バッテリーからスマートフォンへの給電も可能なため、モバイルバッテリー感覚で持ち歩き、コワーキングスペースや取引先、出張先などさまざまな場で活用できる。
一方、大型モデルである「Poly Sync 60」は、半径約3mの集音が可能だ。バッテリーは内蔵しておらず、サイズ的にも会議室に設置して利用する使い方が多くなるだろう。半径3mの会議室となるとそれなりの広さだが、2台をデイジーチェーン接続して連携利用することも可能だ。会議室に2台設置すれば、参加者がスピーカーの音を聞きにいくのではなく、部屋全体に音が広がる。全員が自然に音に触れることができるため、疲れない。また、大型ボディを活かしてLEDは複数箇所に搭載されており、話している人がいる側のLEDが緑色に光るため、自分の声がきちんと拾われているかどうかを確認できるため安心だ。多人数が参加する会議で、全員が快適な環境で話しができることに配慮されたモデルといえる。
中間モデルである「Poly Sync 40」は、半径約2.5mを集音し、2台のデイジーチェーン接続に対応する。さらに、単独で最大30時間の連続通話が可能なバッテリーを搭載しており、コンセントから離れた場所に設置することもできる。
高度な話者検知とフレーミングが可能なUSBビデオバー「Poly Studio」
「Poly Studio」は「Poly Syncファミリー」とほぼ同様の音声機能を備えており、USBビデオバーとしてカメラを内蔵しているのが特徴だ。大型ディスプレイの上部または下部に設置することで、本格的なビデオ会議システムを構築することができる。
カメラは4K対応で120度の視野角と5倍のデジタルズーム機能を備えている。PCとの接続はケーブル1本で済む手軽さもポイントだ。
ビデオ会議における音声面の質は会議の質に直結するが、やはり映像面も重要だろう。PCの端末に内蔵されたカメラではやや性能的に足りないし、外部接続したカメラで会議室全体を漠然と映しても臨場感に欠ける。しかし「Poly Studio」は高性能なフレーミング機能を備えており、会議室全体を映すグループフレーミング機能と、話している人をズームアップする話者トラッキング機能を使い分けることができる。
話者トラッキングは、音声と映像の両方に対応している。さまざまな音が出ている中でもメイン話者の声にフォーカスする音声機能に加え、口の動きを検知する映像機能によって人を識別してくれる。マスクをつけた状態でのビデオ会議でも問題なく話者にクローズアップすることが可能だ。
また、プレゼンテーションなどで話しながら動き回る人にも追尾する発表者モードも機能追加された。一般的な顔検知システムは目鼻口をトラッキングするが、「Poly Studio」では耳も検知するため、横顔でもしっかりと発表者を追跡してくれる。ダンスや合気道など、動きのあるレッスンでも使えるレベルだ。話している人を常に画面で捉えることができるため、対面では当たり前に行っていた話者に注目しながら聞くという環境がオンラインでも再現できるのだ。
これまで「Poly Syncファミリー」と「Poly Studio」の特徴を紹介してきたが、両製品が音声面だけでなく映像面においても、質の高いビデオ会議環境を提供できることがおわかりいただけただろう。株式会社サテライトオフィスもコロナ禍で加速したハイブリッドワーキングへの対応が求められる今こそ選択したいツールだと自信を持っておすすめしている。
次回は、各モデルの活用シーンや事例について紹介しよう。
監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)
大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。
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