生成AIにプログラミングをさせてみよう
ChatGPTの使い方としてはアイデア出しや文章の代筆のような日本語を扱わせるものが人気だが、実は同じくテキストを扱う延長でプログラミングでも活用することが可能だ。
プログラミングというとプログラマーにしか使い道がないと考える人も、全部まかせてプログラマーは不要になると考える人もいるかもしれない。しかし今のところ、初心者がプログラミングに取り組んでみる手助けになったり、プログラマーの作業を補助したりといった「AIを助手にする」ような使い方が向いている。
業務上で使うにはセキュリティ面が気になるところだが、サテライトオフィスの提供する生成AIサービス「サテライトAI」シリーズでは、入力内容をAI学習させないだけでなく、個人情報をはじめとする秘匿したい情報をマスキングするなど企業が安心・安全に利用できる工夫が盛り込まれている。特に「サテライトAI・AIボード」はChatGPTなどの各種生成AIを統一インターフェースで安全に利用できるサービスだから、ChatGPTを使ってみて魅力に感じたという人にもお勧めだ。
初心者も簡単!Excelマクロを自分で作って作業を自動化
具体的な活用例として、まず非プログラマーである一般的なオフィスワーカーにとっての使い方を紹介しよう。最も多くの人にとって日常業務に役立ちそうなのは、ExcelやWordのマクロ(繰り返しとなる作業を自動化する機能)を作成することだ。業務上、日々何度も繰り返す作業や毎日・毎週定期的に実行する作業をマクロで自動化することで作業の効率化ができる。
作り方としては、実際の作業を録画するように記録して実行させる方法と、VBAのコードを直接編集する方法がある。記録式は簡単だが複雑な作業はできないため、業務効率化を考えるとコーディングをしたいところだが、素人が調べながら取り組むには時間がかかってしまう。これを生成AIの力を借りることで簡単に作成することができる。
生成AI活用のポイントは具体的で整理されたプロンプトで生成指示することだ。「Excelのマクロを作成してください。条件は以下になります」のように宣言した上で、汎用的なものならば「指定したセルに対して背景色を赤、文字を白にするマクロを作成してください」というような書き方でいい。使いたいデータが決まっているならば「ExcelのA列に入力されたデータをすべて大文字に変換するマクロを作成してください」「ExcelのB列で値が50以上の行だけを抽出して、新しいシートにコピーするマクロを作成してください」というような形式だ。
まずは簡単なものから取り組んでみよう。Wordのマクロも同じように作れるし、Google App Scriptなどにも応用できる。
簡単なWebページ作成も生成AIが活躍
Webサイトを制作するためのHTMLやCSSのコーディングも生成AIの助けを借りて制作することができる。
指示は専門家に依頼する時と同じく内容の条件をできるだけしっかりと揃えておくことがポイントだ。たとえばキャンペーンのランディングページを作りたい場合には、ターゲットや商品名、〆切などの条件などに加えて、キャッチコピーなどを揃える必要がある。テーマカラーやカラーパレットも指定できるとよりイメージに近いものを作成しやすくなるだろう。さらに、スマートフォンにも対応して欲しい、スマートフォンで購入ボタンがより目立つようにして欲しいなどの要望も盛り込むことが可能だ。
専門家に依頼するほど凝ったデザインや、大量のページがある本格的なサイトの構築は作成させる側にも用語の知識が必要になることもあり少し難しいかもしれない。一方で簡単な指定だけで作成させてから情報や条件を追加して行くという使い方もできるから、少ない知識で少しずつ進めることもできる。社内公開用や簡単な案内ページなどからチャレンジしてみるのがお勧めだ。
上級者も活用!プログラマーの作業をサポートさせて負担軽減
すでに十分な技能を持っているプログラマーにとっても、生成AIのプログラミング機能は便利に利用できる。簡単なコードを書かせてから自分で修正するという使い方も、自分で書いたコードを確認させるという使い方もできるからだ。
日常的な利用としては「以下のPythonコードをレビューして、改善点を教えてください」といった形でコードをレビューしてもらい、具体的な修正について提案してもらうことができる。作成したコードでエラーが出たら「以下のコードで発生しているエラーを修正してください」と依頼すればいい。1人で作業しているよりも視野が広がるし、自分でエラーを見つけて修正方法を検索して対応するといった手間が省けるわけだ。
また、既存のコードを書き換えさせるのもいい。社内で環境移行しなければならなくなった時はもちろん、ネット上で使いたい機能のコードを見つけたが自社環境に合わない場合などにも利用できる。「このPythonコードをJavaScriptに変換してください」といった簡単な指示で済んでしまうのが便利だ。
さらに利用経験がないライブラリについて、利用時に気をつけなければならないポイントや失敗しやすい部分などをあらかじめ質問しておくことで効率的なプログラミングを行うことにも役立つだろう。
サポートや学習に安心利用できる「サテライトAI・AIボード」
これまで紹介したように、生成AIによるプログラミングは補助的な使い方がお勧めだ。ある程度の知識がある上で自力では難しい作業をさせる、やればできるが時間がかかる作業をやらせる、という使い方がいい。Excelが全く使えない人では適切なマクロ作成の指示が難しいように、全くプログラミングできない人が生成AI任せでいきなり複雑な動きのプログラムを制作し、本格的に利用できるというわけではないことに注意したい。
一方で補助的な使い方ではかなり頼りがいがあり、学習に役立てることもできる。またLinuxやWindowsのコマンドプロンプトなど普段利用しないもののコマンドを教えてもらうなど、できることを徐々に増やすのにも便利だ。
一般的なChatGPTを練習的に利用したり、知識の少ない状態で利用していると、不用意に社内情報を入力してしまったり、情報を伏せて利用した結果提案してもらったコードを自社環境に合わせて書き換えられなかったりと上手く行かないこともあるかもしれない。「サテライトAI・AIボード」は使い勝手はChatGPTと同様でありながら、そのような問題を解決してくれる。インターネット上のChatGPT講座のようなものもそのまま活用できるから、安心して利用してみて欲しい。
Excel×ChatGPTを実現する「サテライトAI・AI関数」も魅力
最後にもう1つ「サテライトAI」シリーズからサービスを紹介しよう。関数としてExcelやGoogleスプレッドシート上でChatGPTを使える「サテライトAI・AI関数」だ。
Excelのセル内で指定のAI関数を入力することでChatGPTに依頼したものと同じ効果がシート内で発揮されるため、別画面でChatGPTを使ってコピー&ペーストする手間がなくなるのはもちろん、シート上のデータを利用した依頼がしやすくなる。
現在は収集してあるメールアドレス一覧内の間違いを修正する、指定セルのデータフォーマットを変換するといった関数が用意されている。また、対象文書からメールアドレスや電話番号などのデータを抜き出してシートに書き出してくれる、インターネット上から各種データを調査して表形式で回答させるといった関数もあり、最終的にExcelでまとめる作業を簡便にしてくれるのが嬉しい。
また指定キーワードについての調査結果を別のセルに入力する、入力された文書の要約や訂正をする、メールテンプレートやレポート文書を作成する、文書を別言語に翻訳する、プログラムコードを作成するといった関数も用意。普段から業務でExcelを多用している人にとって手元の画面で即座に利用できるのが便利な点だ。
また、登録したサンプルデータの形式を参考にデータ件数を増やしてくれる関数もある。この関数を使うことで、デモンストレーション時などに表示できるサンプルデータを用意する手間を軽減してくれる。このような少し変わった関数も含め、企業から要望があればカスタマイズ関数もサテライトオフィスが作ってくれるため、アイデア次第でその可能性は無限大だ。
日常業務にChatGPTを溶け込ませる、マクロのプログラミングに取り組む前に業務の中でExcelと生成AIを組み合わせて使ってみる体験としてもお勧めだ。ぜひ、業務のなかに生成AIを使ってみてはいかがだろうか。
監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)
大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績6万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。
サテライトオフィス
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さまざまなビジネスモデルに最適なソリューションパッケージを開発し、ユーザー目線に立った戦略の企画・提案を行っています。業界トップクラスの導入実績を持つGoogle WorkspaceやMicrosoft 365、LINE WORKS、ChatGPT など、AI関連ならびにクラウドコンピューティングに関わるビジネスの可能性を追求しています。
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