あらゆる分野でデジタルトランスフォーメーション(DX)や働き方改革が推進されている昨今、テレワークをはじめ多様な働き方におけるセキュリティ対策の強化は喫緊の課題といえる。こうした状況のなか、L2スイッチにセキュリティ機能を付加したクラウド管理型のセキュリティスイッチ「TiFRONT」への注目が高まっている。
TiFRONTは韓国のPIOLINK社が開発し、クラウド型の業務効率化・セキュリティ対策ソリューションを数多く手がけてきたサテライトオフィスが提供している。すでに多くの国内企業や公共機関への導入が進められており、マルウェア、ランサムウェア等の脅威に対して有効なソリューションであることが確認されている。
TiFRONTの大きな特徴として挙げられるのは、“L2スイッチにセキュリティ機能を付加した製品”であることだ。L2スイッチに組み込まれたセキュリティエンジン「TiMatrix」により、端末に近い場所でネットワーク内を監視。マルウェアやランサムウェアといったサイバー攻撃にさらされた端末を検知すると即座にネットワークから切り離し、他の端末に有害トラフィックが拡散するのを防いでくれる。通常、端末がマルウェアに感染すると、それが同一ネットワーク上の端末に拡散され、被害が横展開で拡大するケースが多いが、TiFRONTを導入すればL2基盤上での対処が可能だ。既存のネットワークに新たなセキュリティ製品を追加する必要がなく、導入が容易なことも大きなメリットといえる。また、分離構造が採用されており、万が一セキュリティエンジンに障害が発生した場合もL2スイッチは問題なく機能するため、安心して導入できる。
企業ネットワーク内の通信を監視し、不正な通信が拡散されるのを未然に防止
TiMatrixセキュリティエンジンはL2基盤で動作し、ランサムウェアの拡散に使用されるSMB通信(ファイル共有やプリンタ共有などに利用される通信プロトコル)や、ネットワーク内部の不正通信を検知・遮断する。検知したイベントはダッシュボード上で確認できるほか、アラートやレポートの送信を設定することも可能。特に週単位・月単位で自動的にセキュリティレポートを作成する機能は管理者の負荷を軽減できることから、多くの導入企業が大きなメリットを感じているという。正常な通信を妨げることはなく、社内のトラフィックに対する影響は最小限に抑えられているため、ユーザーへの負荷も極めて少ない。つまり、業務に影響を与えることなくセキュリティを強化できるソリューションに仕上がっている。
またTiFRONTのダッシュボード画面では、セキュリティイベント情報のみならずトラフィック情報や、端末情報も一元管理することが可能だ。1つの画面で複数拠点の端末やネットワークの状況を確認できるため、多拠点、多店舗でビジネスを展開している場合でも、漏れのないセキュリティ対策を施せる。クラウド型のメリットを活かし、在宅環境から社内ネットワークの状況を監視できるのも、テレワークが普及した現在において見逃せないポイントだろう。さらにTiFRONTには、NAC(ネットワークアクセス制御)機能や端末制御機能も搭載されており、在宅勤務における時間外業務を抑制したり、IPアドレス/MACアドレスベースで業務利用端末を制限したりと、テレワーク環境の課題解決にも大きな効果を発揮してくれる。
他のセキュリティ製品と連携させることで、強固な「多層防御」体制を構築できる
多様化・複雑化を続けるサイバー攻撃に対処するためには、あらゆる侵入経路、あらゆるデバイスをチェックできるセキュリティ体制の構築が不可欠といえる。既存のL2スイッチと入れ替えるだけで企業の内部対策を強化できるTiFRONTだが、他のセキュリティ製品と連携させると、より強固なセキュリティ体制の構築が可能となる。UTMやFWといった「入口・出口対策」を担うソリューションや、「エンドポイント対策」を担うマルウェア対策ソフトやEDRなどのソリューションと組み合わせて活用することで、現代のサイバーセキュリティにおける到達点の一つである「多層防御」の体制を構築できる。情報漏えいや業務停止といったリスクを軽減できるだけでなく、企業の信用度向上にもつなげられるだろう。
そして、TiFRONTのメリットはセキュリティ強化だけにとどまらない。ダッシュボード機能を提供しているクラウド基盤管理システム「TiController」により、企業ネットワークの運用・管理を効率化。韓国で特許を取得している「ゼロタッチインストレーション(ZTI)」を採用し、現地に赴くことなく初期設定を行い、スピーディに運用を開始できる。次回は、TiFRONTの運用管理に役立つ機能を詳しく見ていきたい。
監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)
大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。
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