KCCSキャリアテック株式会社について
京セラグループとKDDIグループの共同出資で設立されたKCCSキャリアテック株式会社は、ITの中でも法人向けネットワーク構築や、無線通信に関する領域に強みを持つエンジニアの派遣サービスを提供しています。
同社では、IT業界未経験者の採用も積極的に行っており、独自の研修制度「キャリテク!」でネットワーク、Linux、Pythonをはじめとした基礎的な知識を身につけることができます。この研修は同社が過去十数年に渡って蓄積してきたエンジニア育成ノウハウを基に考案されたもので、研修の最後には受講者にプレゼンをしてもらうことで、座学だけでなくお客様への提案もできるよう実践的な教育を行っています。
同社の人材派遣サービスはKDDIグループをはじめとした多くの企業で利用されており、同社に所属しているエンジニアへの評価は高く、昨今は顧客企業内のエンジニア育成を求められるケースも増えており、顧客への研修を行うこともあると言います。
Q. 貴社のPythonビジネスのお取り組みについてご紹介ください。
久保氏:
当社はネットワーク構築や無線通信等のインフラ分野を強みとしていることもあり、現段階でPythonを活用した案件は少ないのが現状です。ですが、当社で働く社員中にはPythonへの関心が非常に高い社員が多く、自身や周囲の業務を改善するために、Pythonを使ってツールを作ることがあるようです。
また、当社の取り組みとして、現在バスケットチームである千葉ジェッツのサプライヤーをしています。その関係で、試合に勝つためにPythonを使って分析してみようという取り組みがあり、現在データの成型まで完了しています。今後、自チームと対戦チームの戦況や個人プレイの傾向をもとにした傾向分析をやっていきたいと考えています。
Q. 貴社のPythonエンジニアの育成方針と今後の計画ついてお教えください。
久保氏:
Pythonは未経験者が学習したらすぐ使えるものを作れるかといえばそうではなく、基礎的な知識が必要です。またプログラムを動かすためのインフラ回りのことも知っておかなくてはなりません。そのため、PythonとLinuxを同時に学習しています。Pythonについては最終的に基礎知識が身についているかを確認するためにPython3エンジニア認定基礎試験を受験し、これまで受験者全員が合格しています。
塩原氏:
その他の社員は、各個人のキャリアパスやスキルを鑑みて、今後、Pythonを身に着けてほしいと考えるメンバーを選抜し、他社の研修を受けてもらっています。また、コロナ以前にはPythonに興味を持つメンバーがサテライトオフィスに集まって勉強会を開催していたこともあったようです。
Q. 現在のPythonエンジニア認定技術者試験合格者数を教えてください。
久保氏:
現在、約60名が合格をしています。講義を聞いて終わりではなく、必ず自分でも考えられるような研修にしていますので、IT未経験者でも研修を受けたメンバーは全員合格しています。
Q. 今後のPython市場に対する期待感をお願いします。
塩原氏:
Python自体が新しい技術であるため興味を持っている人は多いようで、特に、過去にJavaやRuby、PHPなどの言語を難しいと感じた方がPythonに行きつくことが多いように感じています。Pythonの研修や案件に携われるという点は求職者にとっても魅力的に感じるようで、当社としてもそうしたアピールができることに、魅力を感じています。
当社はインフラが強みですが、今後、Pythonを使ったインフラ管理の自動化なども当たり前になっていく時代がやってくると思いますので、インフラ技術、Python両方を兼ね備えたエンジニアの育成をしていきたいと思います。
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